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スールシャール解任の理由は「英国的すぎたから」。一部主力の不満分子化がマンU迷走の原因に?

THE DIGEST編集部

2021.11.25

スールシャール監督が解任となったマンチェスター・U。チームは新指揮官探しに奔走しているとされているが、解決策を見いだせていない。(C)Getty Images

 今季の開幕前にマンチェスター・ユナイテッドは9年ぶりのプレミアリーグ制覇を現実的に狙いうる立場にいた。しかし、およそ4か月が過ぎたいま、彼らの状況は一変した。

 夏の移籍市場でジェイドン・サンチョ、ラファエル・ヴァランヌ、そしてクリスチアーノ・ロナウドを獲得したレッドデビルズは、優勝候補の一角として挙げられていた。だが、強烈なパーソナリティーを持ったスターたちが集ったチームはケミストリーを失い、低調なパフォーマンスに終始。プレミアリーグで5勝2分け5敗と低迷すると、去る11月20日には、舵取りに失敗したオレ・グンナー・スールシャールが解任を余儀なくされた。

 クラブのレジェンドである指揮官の解任を巡ってはさまざまな議論が交わされた。そのなかで興味深い情報を発信したのは、米スポーツ専門局『ESPN』だ。各国にネットワークを持つ彼らの情報によれば、クラブOBでもある48歳のノルウェー人指揮官は、以前からチーム内で信頼を失っていたというのだ。

 スールシャールは、同じくマンチェスター・UのOBで、元イングランド代表MFのマイケル・キャリックをはじめ、マイク・フィーラン、キーラン・マッケナをコーチ陣に迎え入れていた。だが、彼らの練習方法が一部の主力選手から反発を受け、「不満分子を生んだ」というのだ。『ESPN』の取材に応じた関係者は、単刀直入にこう話している。

「トレーニングセッションは退屈で、一部の選手たちは『Too British(英国的すぎる)』と不満を抱き、とてもトップレベルのチームになれると思ってはいなかった」
 
 当面の間は、キャリックが暫定監督を務めるマンチェスター・U。しかし、すでに新監督候補は各国メディアで列挙されており、マウリシオ・ポチェティーノやジネディーヌ・ジダン、エルネスト・バルベルデなどビッグネームの電撃就任も囁かれている。

 明らかに開幕前のポジティブな流れはなく、彼らを取り巻く空気は重い。そんなマンチェスター・Uの再建は容易な任務ではないが、はたして新監督となる人材は現れるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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