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リバプール加入後、最重要の正念場に突入! いまだ出番が乏しい南野拓実の活躍を英メディアが分析「クロップは注目している」

THE DIGEST編集部

2021.12.03

注目のダービーマッチで、南野がピッチに立ったのは終了間際の88分になってから。ボールタッチ数わずか2回と見せ場を作れなかった。(C)Getty Images

 現地時間12月1日、プレミアリーグ第14節が行なわれ、リバプールは4-1でエバートンを撃破。注目の「マージーサイド・ダービー」を制し、リーグ3連勝を飾るとともに3位に浮上した。

 立ち上がりからホームチームのゴールを襲ったレッズ(リバプールの愛称)は、9分にアンディ・ロバートソンの折り返しをジョーダン・ヘンダーソンが狙いすましたシュートでゴール左隅に突き刺して先制。19分にはモハメド・サラーがカウンターから敵陣をぶっちぎって加点、さらに64分にも彼が相手DFのミスを見逃さずにボールを奪ってダブルを決めると、79分にはディオゴ・ジョッタが見事なマークの剥がしと左足での強烈なシュートでダメを押した。

 相手の反撃を1点に抑えて完勝を飾ったリバプールが3戦連続となる4ゴールでグディソンパークを沈黙させたこの一戦で、南野拓実がピッチに立ったのは終了間際の88分になってから。前節のサウサンプトン戦(9分間)に続いてのわずかなプレー時間では、ボールタッチ数わずか2回と見せ場を作ることは難しく、ほとんどの現地メディアが採点なし、そして彼のプレーに言及もしなかった。
 
 しかし、その中で、英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』は「グディソンパークでの試合がアディショナルタイムに入ろうという最後の数分間で、ミナミノには遅い出番が与えられた」とだけ伝え、リバプールの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は「もう少し時間が与えられても良かっただろう」と記述した。

 そして、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は、83分から出場したアレックス・チェンバレンの寸評と同様に「こんばんは」(挨拶程度の顔見せで特筆すべき点はなしという意味か)と冗談まじりに記した。

 英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点では「6.96」で、ロバートソンを上回ってのチーム13番目の評価となった南野。10月27日に行なわれたカラバオ・カップのプレストン・ノースエンド戦以降の全公式戦8試合全てでプレーするなど、序盤に比べれば出場機会は増えているものの、時間にすれば8試合で230分間(1試合平均29分弱)のプレーに止まっている。