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サラー、マネら不在中の南野拓実に現地メディアが期待!米国誌は「今冬の放出の可能性は低い」と予想

THE DIGEST編集部

2021.12.31

カラバオ杯で劇的な同点弾を決めたものの、依然として南野に対する評価は厳しい。(C)Getty Images

 リバプールは現地時間12月28日、プレミアリーグ第20節でレスターと対戦し、0-1で8試合ぶりの敗北を喫した。

 22日のカラバオ・カップ準々決勝でPK戦の末に下した相手との再戦であり、アウェーマッチとはいえ、優勢が予想されていた(ベッティングサイト『888Sport』ではレスターの50/1に対して6/1とオッズでも大きな差がつけられたほど)中で、リベンジを許した形となってしまった。

 カラバオ杯といえば、南野拓実が巧みなアシストや後半アディショナルタイムでの劇的な同点ゴール、そしてPK戦での失敗なども含めて良い意味でも悪い意味でも存在感を存分に示したのが記憶に新しいが、今回はベンチ外に。クラブは試合前に、彼とチアゴ・アルカンタラが軽度の筋肉痛によって欠場することを明かしていた。
 
 これでリバプールの2021年の全日程が終了。南野は今季ここまでにチームの公式戦全28試合中の13試合に出場。プレー時間は525分間で、プレミアリーグ(20節終了)に限れば6試合(40分間!)に止まっている。カラバオ杯では全3試合にフル出場して通算4得点、いずれの試合でも結果に直結するゴールを挙げるなどの大貢献ぶりを示しているものの、モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタの「ビッグ4」の壁は依然として高く、分厚いままだ。

 リバプールの専門メディア『LIVERPOOL.COM』は南野が1ゴール1アシストを記録したカラバオ杯レスター戦のパフォーマンスにも厳しい評価を下し、劇的な同点弾の前にはイージーなチャンスを逃していたこと、PK戦で決めればヒーローとなれるところでクロスバーを叩くなど、パフォーマンスが安定しないことの他、デュエルの勝率29%、空中戦は全敗、ドリブルも6回のうち成功したのがわずか1回というフィジカル面の弱さを指摘した。

 その上で、「1試合平均1.66得点という貢献ぶりが、彼の全体像を表わしているわけではない。この日本人選手は、多くの時間帯で試合の中に存在していない。得点記録は印象的だが、レスター戦は彼が信用できないことを示した。リバプールは、散発的に輝きを放つのではなく、一貫したパフォーマンスを発揮し、定期的かつ継続的に試合に影響を与える選手を見つける必要がある」と、非常に厳しく綴ったものである。