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海外サッカー

FA杯の早期敗退で露わになった冨安健洋の重要性。現地メディアが改めて指摘「トミヤス以外の選手では、クオリティーの低下は止まらない」

THE DIGEST編集部

2022.01.11

冨安は、13日のカラバオ・カップ準決勝も出場回避の可能性が浮上している。(C)Getty Images

冨安は、13日のカラバオ・カップ準決勝も出場回避の可能性が浮上している。(C)Getty Images

 現地時間1月9日、FAカップ3回戦が行なわれ、アーセナルは2部(チャンピオンシップ)のノッティンガム・フォレストに0-1で敗れ、2018年以来の早期敗退を喫した。

 ロンドンでナイフによる10代の被害が増加していることを受け、「これ以上血が流れないように」というメッセージを込めて全身真っ白なユニホームを着用した「ガナーズ」は、7割近いボールポゼッションを誇り、相手を上回るシュートを放ちながらも、枠内に1本も飛ばせず、逆に83分に決勝ゴールを献上してしまった。

 ミケル・アルテタ監督は失意の敗北の後、「難しい展開の中で試合を変えようという決意やプレー方法、パフォーマンスには本当に失望している。勝利のためにはもっと前進が必要であり、よりハングリーにならなければならなかった。我々のアクションは全てが単調であり、必要なレベルに達していなかった」と語り、選手に対していっそうの奮起を求めている。
 
 この一戦での苦戦の要因のひとつには、トーマス・パーテイら複数の選手のアフリカネーションズ・カップ出場による離脱の他、多くの病人、怪我人の存在が挙げられるが、前者ではグラニト・ジャカ、フォラリン・バログンが試合前日にコロナの陽性反応を示し、後者ではエミール・スミス・ロウが股関節の負傷、そして冨安健洋がふくらはぎの張りを訴えて欠場となった。アルテタ監督は13日に行なわれるカラバオ・カップ準決勝リバプール戦の出場の可能性について、「状況次第」と語るに止まっている。

 フォレスト戦では、冨安に代わってセドリク・ソアレスが右SBを務めたが、今季公式戦8戦目の出場となったポルトガル代表のプレーは、現地メディアから軒並み低評価が下されるものに終わった。守備面だけでなく、攻撃面での貢献もほとんど見られなかったと、酷評されている。

 その中で、10点満点の採点で及第点を大きく下回る「4」を与えた英国の日刊紙『THE SUN』は、寸評で「フォレストが逆サイドを標的にしたこともあり、ほとんどアクションが見られなかった。ボール捌きでもルーズさが散見され、トミヤスがコンディションを取り戻した際には、当然ながらチームから外されることになる」と、日本人レギュラー選手を引き合いに出した。
 

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