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悪夢の予選敗退でカルチョに蔓延する“嘲笑と自虐” 伊メディアは今後の国際試合を「役に立たない」「傷に塩を塗るもの」とバッサリ

THE DIGEST編集部

2022.03.29

W杯予選敗退となったアッズーリ。プレーオフ準決勝でまさかの失点を喫した。(C) Getty Images

 カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ準決勝で、伏兵の北マケドニアに0-1の敗北を喫したイタリア代表は、2大会連続で本大会進出を逃した。

 過去4度のW杯優勝を誇り、昨夏には1968年以来となる欧州制覇を果たした強国の、まさに「天国から地獄」への転落ぶりに、イタリア国内には大きな衝撃が広がり、ロベルト・マンチーニ監督の去就に関する議論はもちろん、サッカー界の改革を求める声が各方面から上がるなど、当分、騒ぎは収まることがなさそうだ。
 
 そんな中で、イタリアは現地時間3月29日にトルコと親善試合を迎えることになる。互いにカタール行きのチケットを獲り損なった者同士(トルコはポルトガルに1-3の敗北)の対決については、スポーツ紙『Gazzetta dello Sport』などの複数メディアが「最も無意味な試合」と嘲笑を込めて指摘。そして専門サイト『calciomercato.com』は、「役に立たない悲しい試合に慣れる必要がある」として、今後の「アズーリ」のスケジュールに言及している。

「役立たず、シュール、悲しさ……キャンセルできなかったトルコ対イタリア戦に相応しい形容詞として、全ての人々がこれらの言葉を選ぶ。しかし、それに慣れる必要がある。なぜなら、6月1日には"南米王者"アルゼンチンとの『フィナリッシマ(グランドファイナル)』、さらに4日からはUEFAネーションズ・リーグのグループリーグが始まるからだ」

「ウェンブリーでコッパ・アメリカを制したアルゼンチンとの対戦は、W杯予選敗退を喫した今となっては、ひとつの"贅沢"な親善試合となるが、これに勝ったところで、誰がそれを祝えるだろうか? そして、ネーションズ・リーグではW杯の準備に余念がないドイツ、イングランドと対戦する。これら6月の5つの代表戦は、我々の"傷"に塩を塗ることになる」

 トルコ戦については、マルコ・ヴェッラッティ、ロレンツォ・インシーニェ、チーロ・インモービレ、ドメニコ・ベラルディ、ジャンルカ・マンチーニ、ジョルジーニョ、そしてルイス・フェリペの7選手がチームを離脱しており、代表経験の少ない選手や前例のないフォーメーションなどが試されるものと見られている。

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