カタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選において、日本代表は３月29日にホームでベトナム代表と対戦する。24日のオーストラリア代表とのゲームに２-０で勝利し、本大会出場を決めている日本にとっては、グループ1位通過を懸けた一戦となる。

　今回の招集メンバーでは、これまで主力として起用されてきた選手の辞退が相次いだ。さらにオーストラリア戦翌日には遠藤航と板倉滉の離脱も発表されている。

　予選最終戦を満身創痍で迎えることとなった森保ジャパン。だが対戦相手であるベトナム代表は日本チームに対し、警戒心を緩めている様子はない。

　ベトナムメディア『Báo Dân Việt』では、サッカー日本代表の特集記事を配信、「日本が擁する危険な３つの星」とタイトルが掲げられており、日本の３選手について報じている。

　同メディアは「日本代表はワタル・エンドウ、コウ・イタクラが離脱するなど多くの柱を欠き、ベトナム戦を迎える」と、日本の現状を綴っており、その上で「しかし、ハジメ・モリヤスの下には他にも一流のスターが揃っており、ベトナムが勝点獲得を目指すならば、それらの選手を封じなければならない」と日本の選手層の厚さを強調した。

　続けて、「ベトナム陣営にとって特に注意が必要な選手」として、日本の３人のプレーヤーにフォーカスしている。
 
「最も明るい星」と称されているのは南野拓実。記事では「このウインガーは常にディフェンダーにとって絶え間ない脅威だ」と紹介しており、さらに「アジア予選では多くの対戦相手は、彼の技術、スピード、フィニッシュへの対策に困難を極めた」として、特徴を述べている。

　続けて紹介しているのが、最終予選を通して大きな存在感を示した伊東純也。「日本のカタール行きチケット獲得の最大の貢献者」と、今予選の活躍を評し、「スピード、テクニック、クロスはこの29歳の強みだ」と、伊東の攻撃スキルの高さを指摘した。

　そしてもうひとり、名前が挙げられているのが三笘薫だ。オーストラリア戦では途中出場から２点を決め、本大会出場決定の立役者となった。記事の中でも「これまでのキャップ数は２試合だが、前回の試合で２得点、勝利に大きく貢献した」と、オーストラリア戦でのプレーを称えている。

　現在の日本代表は、ピッチに立つ顔触れが変わったとしても、アジアでは常に恐れられる存在であることは揺るぎない事実だ。ベトナム戦に勝利し、最終予選を白星で締めくくってくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】世界への扉を開いた！ ベトナムが警戒する三笘薫の豪州戦の決勝弾

【関連記事】「カタールでの居場所を確保」各国主要メディアも日本の７大会連続W杯出場を詳報！ 殊勲の三笘薫に独専門誌が贈った称号は？