現地時間１月20日に行なわれたカラバオ・カップ準決勝のリバプール戦にフル出場して以降、ふくらはぎの負傷で長く戦線を離れている冨安健洋だが、間もなくそのプレー姿が見られることになりそうだ。

　直近の数試合では戦前に復帰が噂されながらも、その都度回避されてきたが、ミケル・アルテタ監督によれば、「同じ部位を怪我しており、慎重にならざるを得ない」とのこと。とりわけ、ふくらはぎの負傷は繰り返しやすいと言われているだけに、この姿勢も当然のことだが、現地のサッカー専門メディア『football.london』は「代表ウィーク明けにはチームに復帰し、４日４日のプレミアリーグ第31節クリスタル・パレスではプレーできるようになる」と報じている。
  　アルテタ監督は前節アストン・ビラ戦（３月19日）前にも「出場の可能性はある」と語っていただけに、日刊紙『EXPRESS』も「あれからさらに２週間が経とうとしているので、パレス戦では、ラインナップに並べるだろう」と予想。対して専門サイト『Football Insider』は、アーセナルOBで現在はコメンテーターを務めるケビン・キャンベルの「コンディションが完調でなければ、この時点でリスクを冒す必要はない」との主張を伝えている。

「我々にとってのナンバーワンが誰かといえば、それは100％冨安だが、今はセドリク（・ソアレス）が、守備面でも有用な存在であることを示している。彼は今、本当に良い仕事をしているからだ。冨安が健康であれば、当然、彼がサイドに戻って来ると確信している。しかし、そうでない場合、セドリクが代役以上の仕事を見せるだろう」

　30歳のセドリクは序盤戦、冨安不在の際に右SBで不安定なプレーに終始したことで、チームは本来CBのベン・ホワイトをサイドにコンバートし、またメディアやファンからは冬の移籍市場で冨安をカバーできる右SBの補強を求める声が上がったりもしたが、間もなくすると効果的なプレーを披露して評価を上げ、この代表ウィークでは１年ぶりにポルトガル代表から招集を受けている（出場はなし）。

　ゆえに、無理に冨安をピッチに送り出す必要はないというOBの意見はもっともと言えよう。ちなみにアーセナルの専門メディア『Just Arsenal』も「トミはチームにとって最高の戦力のひとつであり、コンディションがフィットしている場合には常にファーストチョイスとなるが、現時点で我々にとって最適な選択肢に相応しいのは、トミの偉大な代役であるセドリクだ」と綴っている。