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久保建英はアギーレ新体制下で厳しい立場に!? 地元メディアは「日本人は今夏に去る」とマドリー退団を予想

THE DIGEST編集部

2022.04.04

チームが7連敗と苦しむなか、久保に対する地元メディアの評価は?(C)Getty Images

 現地時間4月2日、ラ・リーガ第30節が行なわれ、久保建英の所属するマジョルカはヘタフェに0-1で敗北。リーグ7連敗を喫した。

【動画】久保は86分から途中出場。マジョルカvsヘタフェのハイライトをチェック

 監督がルイス・ガルシア・プラサからハビエル・アギーレに代わって迎えた初戦、守勢のなかで63分にPKを献上したマジョルカは、フランコ・ルッソの退場(2度の警告)で数的不利に陥る。これをGKセルヒオ・リコの好守でしのぎ、久々の勝点奪取に近づくも、終盤の82分には、ボルハ・マジョラルにゴールネットを揺らされ、新体制は黒星発進を余儀なくされた。

 マドリードのスポーツ紙『AS』によると、元日本代表監督は試合後、「3人のDFが使えず、急遽(MFの)イドリス・ババを最終ラインに並べた」と、守備に力を注がざるを得なかったと強調。代表帰りで86分からの交代出場となった久保については、こう語ったという。

「タケは非常に厳しい状況の中でピッチに入った。彼には、シュートを撃つために積極的に相手と対峙するよう求めた。試合に絡むには、難しい状況だったと思う。彼はとても興味深い選手だ」

 一方、現地メディアは、古巣相手の一戦で見せ場なく終わった日本人選手にほとんど言及することなく、採点でもバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は5点満点中の「1」。マドリードのスポーツ紙『MARCA』『AS』はいずれもプレー時間が短いため採点なしだった。

 また、マジョルカの地元紙『Diario di Mallorca』は、「アギーレ監督が自身の考えを重視し、守備的なチームを構成するために、クボやアントニオ・サンチェスといったスタメンの常連を外した」と報道。降格圏内の18位に沈むチームにとっては、何より必要な勝点を積み重ねるために堅実なチーム作りを目指そうと、久保やイ・ガンインといった選手の出場が前体制下より難しくなるという見方もある。

 久保にとっての目標である所有元クラブ、レアル・マドリーへの復帰には、レンタル先での活躍が不可欠だ。マジョルカでの状況は懸念すべきものと言えるが、奇しくもカタルーニャのデジタル新聞『EL NACIONAL』は、「フロレンティーノ・ペレス会長の個人的な賭けだったクボの獲得は失敗」と断定。「日本人選手は今夏にマドリーを去る」と報じている。
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久保が“日本のメッシ”なら「すでにそれが前面に出ているはず」との評価も