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「革命を起こした」アトレティコ戦の久保建英に現地メディアが高評価! ベンチスタートからの効果的プレーに賛辞「この試合の象徴」

THE DIGEST編集部

2022.04.11

途中出場から流れを変えた久保。昨季王者に対し、マジョルカは“ダブル”を達成した。(C) Getty Images

 現地時間4月9日、ラ・リーガ31節が行なわれ、マジョルカはホームでアトレティコ・マドリーを1-0で下し、連敗を7で止めた。

 ハビエル・アギーレ体制での第2戦の相手はディフェンディングチャンピオンという難敵ながら、16節の対戦では後半アディショナルタイムでの久保建英のドリブルシュートで逆転勝利を収めており、大番狂わせの再現が期待されたが、「練習において無気力で、精彩を欠き、自分の場所を見つけることができなかった」(アギーレ監督談)という理由で久保がスタメンを外された試合は、ともにチャンスを創れずに前半を終える。
 
 後半になって攻勢を強めたマジョルカは、54分にイ・ガンインに変えて久保を投入。より攻撃が活性化されていった中で66分、パブロ・マフェオが敵陣ペナルティエリア内でレイニウドに背後から倒されたと判定されてPKを獲得、これをエースのヴェダト・ムリチが確実に決めて先制点を奪うと、4日前のチャンピオンズ・リーグ(マンチェスター・シティ戦)の疲れがありありと窺える王者を抑え込んでみせた。

 アトレティコ相手の1シーズン2勝は1998-99シーズン以来とのことあり、今季のラ・リーガのチームの中ではここまで唯一という快挙を成し遂げたマジョルカだが、それ以上に連敗を止め、降格圏内を抜け出した(17位浮上)ことは大きく、これに途中交代から貢献した久保に対しては、称賛の声も多く上がっている。

 アギーレ監督は「彼がこのようにプレーするのは、チームにとって素晴らしいことだ。タケのベストな姿だった。彼はよく守備をし、勝負を仕掛け、シュートも撃ち、何度かファウルでFKを得た。このような彼のプレーを見られてハッピーだ」と、賛辞を贈った。

 メディアの評価では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』『AS』ともに3点満点の採点で「1」止まりだったものの、後者は久保がアトレティコのMFジョフレイ・コンドグビアを翻弄して84分のイエローカードに繋がるファウルを誘発した場面に注目し、「アトレティコを混乱させた久保が、この試合を象徴している。ディエゴ・シメオネのチームは、日本人選手に対するコンドグビアのように、恥ずかしいプレーを晒した」と綴っている。
 
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「久保はメキシコ人指揮官を満足させた」