日本代表

「まだ準備ができていない」久保建英のマドリー復帰に欧州メディアは懐疑的。2年で市場価格は25億円以上も低下

THE DIGEST編集部

2022.04.21

今季はいまだアトレティコ・マドリー戦の1得点に留まっている久保。ここからさらにゴールを上積みできるか。(C) Getty Images

 2019年にレアル・マドリーに加入した久保建英だが、以降はマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、再びマジョルカと、レンタルプレーヤーとしてのキャリアが続いている。

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 しかし、継続して結果を残すことができていないためか、その才能の高さは世界的に認識され、将来を嘱望される一方で、ドイツの移籍専門サイト『Transfer Markt』による市場価格では、2年前には3000万ユーロ(約39億円)に達していたのが、現在は900万ユーロ(約12億円)まで低下しており、所有元マドリー復帰の可能性についても、否定的・悲観的に見る海外メディアは少なくなく、今夏の売却や放出の噂もある。

 そんな中、英国のサッカー専門メディア『101 GREAT GOALS』は「21歳以下の注目すべき世界のプレーヤー」という連載記事の7番目として久保を特集。三浦知良、中田英寿、中村俊輔、本田圭佑、香川真司ら、海外進出を果たした日本人選手の系譜を継ぐ期待の存在であり、バルセロナの育成組織「ラ・マシア」育ちで、最年少Jリーグデビュー、最年少ゴールを達成し、欧州復帰後は欧州5大リーグでの日本人選手最年少得点の記録を樹立したことなどを紹介している。

 今季、マジョルカで「最も影響力を誇る選手」である久保について、「スピードとテクニックが融合した頼られる存在であり、その戦術的な多様性から、クラブのボスであるハビエル・アギーレ、日本代表監督の森保一からは、サイド、中央の両方で起用される」と評した同メディアは、しかしその去就については不透明な部分が多いことを示している。

「『日本のメッシ』と呼ばれる久保には、何年にもわたり、素晴らしい活躍が期待されているが、クラブでのキャリアにおいては、スター選手としての確固たる地位を確立するには至っていない。キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)を補強のターゲットにしているマドリーにとって、久保は『サンチャゴ・ベルナベウの不要なリスト』にその名が掲載された存在である可能性もあり、その経歴と若さ、比較的手頃な価格(前述の市場価格)であることから、熾烈な争奪戦が展開されるだろう」
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「久保は最もエキサイティングなレンタル選手であり、今季は並外れた活躍も見せているが…」