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仏名門戦力外の理由は“放屁”。ブラジル人DFの衝撃退団理由に、元J戦士リネカーも反応「私のようにもらせば永久追放だ」

THE DIGEST編集部

2022.05.12

自身が失態を犯したアンジェ戦を最後にリヨンでは干されていたマルセロ。その理由がついに明るみになった。(C)Getty Images

 日夜さまざまなニュースが飛び交うサッカー界でも、驚きを呼ぶ一報が舞い込んだ。

 現地時間5月10日、米スポーツ専門局『ESPN』のブラジル版をはじめとする複数の海外メディアは、今年1月にリーグ・アンの名門リヨンから放出されていた元ブラジル代表DFのマルセロの退団理由が、「オナラであった」と一斉に報じた。

 そもそもマルセロは、リヨンのレギュラー格として確かな評価を得ていた。昨夏のシーズン開幕前には2023年6月までの契約延長を勝ち取っていた。だが、今季の開幕2戦目となった昨年8月15日のリーグ・アン第2節(対アンジェ)からリザーブチームに降格。事実上の戦力外となり、立場を完全に失っていた今年1月にボルドーへ移籍していた。

 当時、リヨンはトップチームからマルセロを外した理由について「アンジェ戦後にチームに対する不適切な行為があった」と声明を発表するにとどまっていた。だが、この時に闇に葬られたと思われたマルセロの退団理由がついに明るみになったのだ。

 仏紙『L'Equipe』などによれば、マルセロは問題となったアンジェ戦で自身がオウンゴールを献上していたにもかかわらず、ロッカールーム内で放屁をして笑うなどの悪ふざけを実行。さらにチームキャプテンのレオ・デュボアのスピーチの最中も無視していたという。

 一連の振る舞いはペテル・ボシュ監督ら首脳陣たちの逆鱗に触れた。リヨンのジュニーニョ・ペルナンブカーノSDも、マルセロの戦力外に反対しなかったと伝えられている。

 それだけが原因ではないにしろ、放屁も絡んでの解雇というのは前代未聞だ。それだけに各国の識者たちも驚きを隠さない。そのなかで興味深かったのは、Jリーグの名古屋グランパスでプレーし、現在は英公共放送『BBC』のコメンテーターを務める元イングランド代表FWのガリー・リネカーの見解だ。

 90年のワールドカップイタリア大会のアイルランド戦で、腹を下して、我慢しきれずにピッチ上に脱糞してしまった経験を持つ往年の名手は、自身のツイッターで、こうつぶやいた。

「オナラをしただけでクビになっただって? もしも、いまの時代に私のようにピッチ上に糞をもらせば永久追放だ。もう時代は変わった」

 なお、ボルドーに移籍してからのマルセロは、低調なパフォーマンスに終始。残り2試合で最下位に沈んでいるチーム内で、公式戦の出場が9試合と戦力となり切れずにおり、今季終了後の退団が濃厚視されている。

構成●THE DIGEST編集部