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アギーレは久保建英を「声は出さないが、際立っている」と賛辞! 一方で現地紙からは辛辣評価「大きな希望として投入した」

THE DIGEST編集部

2022.05.13

守備での活躍が目立った久保。指揮官も賛辞を贈っている。(C)Getty Images

 現地時間5月11日、ラ・リーガ第36節が行なわれ、マジョルカはセビージャと0-0で引き分けた。

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 前節でグラナダに2-6の大敗を喫して降格圏(18位)に転落したバレアレス諸島のクラブが、チャンピオンズ・リーグ圏内につける強敵の本拠地サンチェス・ピスファンに乗り込んだ一戦は、格上相手とあって主導権を握られた。

 だが、好守を見せたGKマノロ・レイナをはじめとする各選手の守備面の奮闘や、相手の決め手に欠ける攻撃によってゴールを許さず、5試合ぶりの無失点を達成。一方で攻撃では4試合ぶりの無得点に終わり、勝点1を分け合う結果となった。

 この試合、2戦ぶりのスタメンを外れた久保建英は、74分にアンヘルとの交代でピッチに立ち、果敢な攻撃姿勢を示すも、多くの時間は守備に追われた。専門メディア『Whoscored.com』によれば、空中戦勝利1回、タックル1回といったスタッツを記録した。

 試合後、各選手それぞれのスタイルでチームに貢献していると強調するアギーレ監督から「タケは大きい声を出したりはしないが、ボールを持ったプレーで際立っている」と称賛された久保は、自身のSNSには試合後に敵地での勝点獲得を喜び合う動画を公開している。

 そんな日本人選手について、現地メディアの評価は賛否両論だ。マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、後半アディショナルタイムのカウンターでヴェダト・ムリチとの連係からパブロ・マフェオが好機を掴んだ場面について「とてつもないカウンター」「壮観」といった表現でポジティブに報じた。しかし、採点を見ると、『AS』紙は3点満点の「1」で、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は5点満点中の「2」と、いずれも厳しい反応となった。
 
 他では、バレンシア地方のメディア『LEVANTE-EMV』が「アギーレ監督は必要な勝点3を得るためのより大きな希望として、日本人選手とダニ・ロドリゲスをピッチに送り込んだ」と報道。またマジョルカの地元紙『Ultima Hora』は「相手守備陣に対してもっと脅威を与えるため」と起用理由を挙げている。

 さらに地元メディア『Ok Baleares』は「マジョルカの守備を破ろうと選手交代を行なうセビージャに対するアギーレ監督の反応は、ダニとクボの起用だった」と記述。ただ、どのメディアも、無得点ということで奏功しなかったとネガティブに結論づけている。

 勝点1を獲得したものの、アギーレ監督が「まだ足りない」と語ったように、17位カディスとは2差の開きがあり、さらに今節で19位のアラベスがエスパニョールを下したため、マジョルカとの差を2差に詰めてきている。

 そのような状況で、残り2試合で堅実に勝点を稼ぐより、勝利を奪う必要性に迫られた場合、久保は重要な役割を担う可能性もあるが、バジェカーノ、オサスナ相手に彼が救世主となれるか。

構成●THE DIGEST編集部

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