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海外サッカー

「華やかな技術だけが全てじゃない!」偉業に迫る韓国代表FWソン・フンミン。父親が明かした“原点”とは?

THE DIGEST編集部

2022.05.20

名門トッテナムでケインと並ぶ得点源となっているソン・フンミン。いまやワールドクラスのタレントなっているこのストライカーの原点を父が語った。(C)Getty Images

名門トッテナムでケインと並ぶ得点源となっているソン・フンミン。いまやワールドクラスのタレントなっているこのストライカーの原点を父が語った。(C)Getty Images

 ティーンエージャーで欧州に渡り、ハンブルク、レバークーゼン、そしてトッテナム・ホットスパーと渡り歩いてきた韓国代表FWのソン・フンミン。いまや彼はアジアのみならず、世界的なスターだ。

 日夜、激しい競争が繰り広げられる欧州サッカー界で、数多の猛者たちとの熾烈なサバイバルを勝ち抜いてきた。そんな29歳は、今季のプレミアリーグでも21ゴール・7アシストと出色のパフォーマンスを披露。トップのモハメド・サラー(リバプール)とは1ゴール差で、同リーグではアジア人史上初となる得点王の可能性も多分に残している。

 サッカー史に残る偉業に迫るストライカーに、点取り屋としての基礎を叩き込んだのは、父のソン・ウンジョンさんだ。ポータルメディア『News1』など複数の韓国メディアで愛息子との研鑽の日々を振り返っている。

 そもそもソン・ウンジョンさんもプロサッカー選手を目指していた。しかし、「とても好きだったが、技術力は三流で、どんなに努力しても叶わなかった」。だからこそ、叶えられなかった夢を愛息子に託したのだという。
 
 ソン・フンミンへ「結果だけに追われた私のようなサッカー人生は歩ませてはいけない。全く正反対のことを教えよう」と語るソン・ウンジョンさんは、若き日のソン・フンミンに基礎練習を徹底的に繰り返させた。一方で「でも、サッカーをやっている自分の息子が、ただボールを蹴るだけのマシーンになるのを望む親はいないでしょ? 私もそうはしたくなかった」とも打ち明け、次のように続けた。

「華やかな技術だけを身につけることが全てではない。何よりも人間として愛され、謙虚で、周りに感謝をしながら、真摯に人生と向き合える人になってほしかった。サッカーをきちんと理解できる人なら慢心することはない」

 多いときで左右両足500回ずつのシュート練習をさせた日もあった。そんな父の教えがソン・フンミンをワールドクラスのタレントへと押し上げた。もっとも、ソン・ウンジョンさんにとって、いまだソン・フンミンは「スーパースターと呼ばれるのはふさわしくない」という。その理由はこうだ。

「まだまだ、次の試合でより良いパフォーマンスをするために常に準備し、謙虚でいるようにしなければならない。息子が見せるありとあらゆるプレーや振る舞いが、プロを目指す若い人たちの良い参考になればと願うばかりだよ」

 多士済々のサッカー界で各国のスターに見劣りしないほどに逞しく成長を遂げたソン・フンミン。ここからさらなる飛躍を遂げるであろう韓国代表FWの原点は、父親の厳しくも、想いのこもった指導にあった。

構成●THE DIGEST編集部

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