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南野拓実、移籍金28億円で5クラブによる争奪戦!? 獲得に固執するリーズではラフィーニャが“交換トレード”を拒絶か

THE DIGEST編集部

2022.06.10

来季に向けた去就が注目される南野。日本代表としてW杯出場も視野に入れた決断が求められるか。(C) Getty Images

 今季、リバプールでカラバオ・カップ、FAカップの二冠獲得に貢献し評価を上げた南野拓実だが、一方でチーム内の序列の低さによってプレー時間は大幅に制限されていた。そんななか、今夏での退団が濃厚と見られている日本代表FWに対し、クラブが具体的な移籍金額を設定したと現地メディアが報じている。
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 英国の複数メディアによれば、その額は1700万ポンド(約28億円)。そして彼には現在、リーズ、サウサンプトン、ウォルバーハンプトン、フルアム(今季チャンピオンシップ優勝で来季より昇格)というプレミアリーグの4クラブ、そして国外ではモナコ(リーグアン)が、それぞれ獲得に関心を示しているという。

 リバプールの専門メディア『THIS IS ANFIELD』は、前述のタイトルを獲得した2つの国内カップ戦で、いずれもチーム内得点王に輝いた日本人選手を高く評価し、「今夏でチームを去ることはできるが、現状のままマージーサイドに留まるのが好ましい」と指摘し、地元紙『Liverpool Echo』も以前、ユルゲン・クロップ監督が南野の残留を望んでいると報じていたものである。

 しかし、「南野は今冬に開催されるカタール・ワールドカップを念頭に置いており、大会開幕を迎えるまでに、できるだけ所属クラブで多くプレーすることを優先事項としている」(スペイン・マドリードのスポーツ紙『AS』より)との理由から、バックアップの役割を強いられるであろうリバプールへの残留は南野の選択肢から外れているという指摘もあり、実際にリバプールも彼の退団を見越して動きを見せているという。

 スペイン・バルセロナのスポーツ紙『SPORT』は、リバプールがリーズに対し、アタッカーのラフィーニャを獲得するのに、南野との交換トレード(差額は金銭)を提案したと報道。しかし、バルセロナと個人合意に達しているともいわれ、このスペインのクラブに対して強い執着を示しているブラジル代表選手はアンフィールドに行くことを拒否したようだ。
 
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