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久保建英の完全移籍を望むソシエダ。レンタル希望のマドリーを説得する“切り札”は有望株2選手の優先交渉権!?

THE DIGEST編集部

2022.06.28

ソシエダが興味を抱いているとされる久保。果たして去就の行方は? (C) Getty Images

 3シーズン目のレンタルプレーヤーとしてのキャリアを終え、来季の去就がまだ定まっていない久保建英に対し、現在はレアル・ソシエダが彼に強い関心を抱いていることが報じられ、これが成立するかどうかが多くの注目を集めている。
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 イマノル・アルグアシル監督の下、攻撃的なサッカーで近年は安定してラ・リーガで好成績を挙げ、欧州カップ戦(ヨーロッパリーグ)の常連ともなっている「ラ・レアル」は、ポルトゥ、アドナン・ヤヌザイらが退団したことでウイングを欲していることもあり、自身の力を存分に活かせるチームで、多くのコンペティションでプレー経験を積みたい21歳の日本人選手にとっては、まさに最適な環境だとも言われる。

 しかし、彼の所有元クラブであるレアル・マドリーは、久保に対して未来の主力選手としての見方を捨てておらず、完全移籍での獲得を目論むソシエダに対してもあくまでも1年間のレンタルを望んでいると言われ、クラブ専門サイト『Defensa Central』は先日、「ソシエダの申し出は拒絶された」と報じたが、その後も買い戻しオプションを契約に含むという提案もなされながら、両者の交渉は続いているようだ。

 ソシエダの地元であるバスクの日刊紙『EL DIARIO VASCO』は「来季、マドリーのユニホームを着る可能性がほとんどない久保に対し、ソシエダは2年前のマルティン・ウーデゴー(レンタルで活躍するも買い取りは叶わず)の再現は望んでおらず、異なる契約を試みている」と報じている。

 また、カタルーニャのデジタル新聞『El Nacional.cat』は「レンタル先で十分に力を示せず、またEU圏外枠からも外れている久保は、技術的な資質については文句なしだが、あまりに一貫性がなく、フィジカル面でも改善の余地が多い。そんな元バルセロナ(下部組織)出身の選手に対し、ソシエダは真剣に関心を持ち、彼の獲得を優先事項としている。日本人選手の完全移籍と、かつてのウーデゴーのような適応ぶりが、彼らの望みだ」と綴った。
 
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「21歳の日本人は、駆け出しのキャリアを軌道に戻す必要がある」