日本代表

躍進中のフライブルクに加入した堂安律にブンデス公式も期待感「リーガでセンセーションを巻き起こす」

THE DIGEST編集部

2022.07.07

古豪フライブルクに新天地を求めた堂安。ファンだけでなくブンデス公式も注目する移籍となった。(C) Getty Images

 ドイツ・ブンデスリーガのフライブルクが7月5日、日本代表MFの堂安律をオランダのPSVから獲得したことを発表した。契約内容は明らかになっていないが、現地報道によればドイツのクラブは移籍金として800万~900万ユーロ(約10~12億円)を支払うと言われている。

 2019年にフローニンヘンから750万ユーロ(約9億8000万円)でPSVに移籍し、2020-21シーズンにビーレフェルトへレンタルされ、ブンデスリーガを経験していた堂安。ここで主力として35試合出場・5得点・3アシストを記録し、チームの1部残留に貢献した彼には、当時からフライブルクが関心を示していたという。それから1年後、この日本代表アタッカーを獲得したクレメンス・ハーテンバッハSDは、以下のように声明を発した。
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「リツは技術的に非常に才能があり、1対1が得意で、ゴールに向かいながら、相手にとっての危険を生み出す方法も知っている。スペースをうまく活用できる彼は、ピッチ上にエネルギーをもたらしてくれる。ブンデスリーガでもうまく戦えることは、すでにビーレフェルトで示されている。1年遅れで、交渉がうまくいったのは素晴らしいことだ」

 これに対し、堂安は「フライブルクの首脳陣や監督との話し合いは濃密であり、説得力がありました。新しいスタジアムでプレーすることにとても興奮しており、フライブルクのシャツを着たファンのためにプレーするのが待ちきれません。ブンデスリーガに戻って来られて嬉しいです。個人的にフライブルクは、チームとともに成長する上で、適した場所だと思います」と、クラブの公式サイトを通してメッセージを送っている。

 堅実なクラブが多いドイツの中でも、フライブルクは地に足がついた経営・運営をすることで有名であり、また一貫したコンセプトの下での育成にも定評があり、多くの優秀な選手を輩出している。ショートパスを繋いでいくスタイルを伝統とし、常に高い組織力に基づいた魅力的なサッカーを披露するが、相手に合わせてロングボール戦法も採用するなど、柔軟さでも評価されている。

 監督の寿命が長いクラブということでも知られているクラブであり、1993年にクラブ史上初のブンデスリーガ昇格を果たして以降、チームの指揮を執ったのは、16年間の長期政権を築いたフォルカー・フィンケ、ロビン・ドゥット、マルクス・ソング、そして現在のクリスティアン・シュトライヒのわずか4人であり、シュトライヒ監督は今季で12年目を迎える。
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