今シーズンよりSCフライブルクの一員となり、再びブンデスリーガで戦うこととなった堂安律。現地時間　９日の練習試合では鮮やかなミドルシュートを決めるなど持ち味を発揮し、各方面から高い評価を得ている。

　欧州移籍以降、計５シーズンを過ごしたオランダを離れ、高いレベルに身を置くことで自身の成長に繋げるという意思が明確な今回の移籍。フライブルクは昨シーズン、リーグ６位という結果を残し、今季のヨーロッパリーグ（EL）出場権も獲得、国内カップ戦であるDFBポカールでは同クラブ史上初の決勝進出も果たしている。堂安自身も「オランダより強力なリーグ」と語っていることからも、シーズンでの戦いは激しさを極めることも明らかだ。
 
　２シーズンぶりとなるブンデスリーガの開幕を見据え、新天地で幸先の良いスタートを切った堂安に対しては、クラブの指揮官も賛辞を贈っている。

　ドイツメディア『Schwarzwälder Bote』は練習試合での堂安のプレーについて、フライブルクのクリスティン・シュトライヒ監督のコメントを伝えており、さらに新戦力が加わった今季の陣容にも言及している。

　同メディアは「SCフライブルクでの初戦で、リツ・ドウアンは新しいクラブに何をもたらすことができるかを示した。オーストリア・シュランツでのトレーニングキャンプ中に行われたFCザンクトガレンとのテストマッチでこの日本人選手は、左足で初得点を記録した」と、練習試合の得点を振り返った。

　さらに、クリスティアン・シュトライヒ監督は「彼は非常に機敏で予測不可能であり、対戦相手にとってかなり難しい存在となることはすでに証明された。それはゲームにおいて攻撃的なオプションを与えてくれる」と、堂安のプレーを評している。

　また、今オフには堂安とともに、センターフォワードのオーストリア人プレーヤー、ミヒャエル・グレゴリッチと、ガーナ人MFダニエル・コフィ・ケレも新たに加入。厚みを増した攻撃陣について同メディアは「ポジション争い激化は必至」と見込んでいるものの「ドウアンは冷静に受け止めているようだ」と綴り、堂安自身による「代表でもポジション争いは慣れている。好きなんです」という自信に満ちたコメントも掲載している。

　先月、24歳を迎えたばかりの堂安律。シーズンに向かうクラブでのポジション確保へ向け、さらに11月のカタール・ワールドカップ出場へ向け、新しい戦いが始まった。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】得意の右45度の位置から左足を一閃！ 堂安のフライブルク初ゴール!!

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