７月19日にレアル・ソシエダ加入を発表した久保建英。午前中にメディカルチェック、フィジカルテストをパスした彼は、晴れて「ラ・レアル」の一員となり、午後には入団会見に出席し、新天地での意気込みを語った。

【動画】美しいラ・コンチャ湾をバックに、久保建英がラ・レアルのユニホームで初お目見え！ 　その後、本拠地サン・セバスティアン（バスク語ではドノスティア）のエルカノ通りにあるクラブのオフィシャルショップでは、同じく今夏に加入したブライス・メンデス（←セルタ）、モハメド＝アリ・チョ（←アンジェ）と合流し、早くもお披露目を兼ねたサイン会を実施。ショップの前の道路には長いファンの行列ができたが、久保は彼ら１人ひとりに丁寧に対応していた。

　バスクのラジオ局『EITB Radio』は「久保のドノスティアへの到着は、ファンの間で大きな期待を集めている」と報じたが、「入団決定からすぐ、この街の名所であるミラマール宮殿、ラ・コンチャ湾などを背景にしてユニホーム姿を撮影するなど、このクラブとしては珍しいプレゼンテーションだった」として、バスク語で「チュリ・ウルディン（白と青）」と呼ばれるこのクラブにとっても、特別な補強であることを示している。

　２年前から久保の獲得を目指し、３度目のトライでこれを果たしたソシエダのホキン・アペリバイ会長は、これを「前進のための一歩」と表現。今夏は久保だけでなく、ブライスとチョを獲得するのに多くの投資を敢行するという、このクラブでは珍しい動きが見られたが、現実主義で知られるアペリバイ会長は、これを心配しておらず、この３選手のパフォーマンスへの期待の高さにより、高額な支出を正当なものであると主張した。

　そして久保に対しては、「そのクオリティがどれほどのものか、どのような人間か、そしてどのような働きを見せるかを、我々は知っている。また、久保がこのクラブで、多くの成功を手にするだろうことを確信している。彼には長く注目していたし、その居場所がレアルにあることに疑いを抱くことはなかった」と賛辞を贈っている（バルセロナのスポーツ紙『SPORT』より）。