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日本代表

モナコで初スタメンの南野拓実、「素晴らしいチャンスを創出」も決められず…「興味深い」と高評価の一方で課題の指摘も

THE DIGEST編集部

2022.07.26

新天地モナコのキットに袖を通して練習に励む南野。ポルト戦では初先発を飾っている。(C) Getty Images

新天地モナコのキットに袖を通して練習に励む南野。ポルト戦では初先発を飾っている。(C) Getty Images

 リーグアンのモナコは7月23日にポルトガルの強豪ポルトと親善試合を行ない、1-2の敗戦。今オフのテストマッチでは6戦目にして初黒星を喫した(通算2勝3分け1敗)。

 ポルトの本拠地エスタジオ・ドラゴンでの一戦、南野拓実は今夏の新加入以来、初のスタメン入りを果たし、4-4-2の2列目左サイドでプレーするも、攻撃時には相手ゴール前に移ってフィニッシュに絡もうという積極性を披露。序盤の5分には早くも、右サイドの崩しを経てゴール前の混戦から決定機を得たが、左足のシュートは相手DFにブロックされ、新天地でのゴールは、今回もお預けとなった。
 
 南野は61分までプレーしてベンチに退いたが、試合が動いたのはその後で、ポルトが67分にメフディ・タレミのPK、71分にガレノの巧みなヘッド弾で2点のリードを奪ったのに対し、モナコは終了間際に相手のハンドでPKを得、これをストライカーのウィサム・ベン・ヤーデルが確実に決めて一矢を報いている。

 モナコは公式サイトで「南野が『ラ・ディアゴナーレ(モナコの愛称)』で初めて先発出場を果たした」と紹介し、前述の決定機については「ポルトガル・チームによってラインぎりぎりでクリアされたものの、素晴らしいチャンスを創出した」と賛辞を贈っている。

 現地メディアでは、日刊紙『L’EQUIPE』は「『モネガスク(これもモナコの愛称)』は、南野、ジェルソン・マルティンス、ケビン・フォラント、ベン・ヤーデルという興味深い攻撃陣によって、良いスタートを切った」と伝えたが、すぐに「ペナルティエリア内で複数回のチャンスを逃したことで“有罪”となったカルテット」という厳しい記述も加えられた。

 南野については、「今夏に1500万ユーロ(20億円弱)で加入した南野は、2列目左サイドに配置されたものの、中央にも姿を見せた。彼は序盤こそ素晴らしい選手であることを示したが、チーム同様にこの日本人選手も徐々に存在感が薄くなり、61分にエリーゼ・ベン・セギル(17歳のMF)に取って代わられた」と、良い点も悪い点も挙げた同メディアは、「興味深い選手」とも表現している。
 
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