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「強いハートと優れた足」マドリーを脅かした鎌田大地を各国メディアが絶賛!決定機逸には「言うは易く行なうは難し」と強調

THE DIGEST編集部

2022.08.12

巧みなプレーで存在感を見せつけた鎌田。各国メディアから反響が相次いだ。(C)Getty Images

 現地時間8月10日、UEFAスーパーカップが行なわれ、昨季のヨーロッパリーグ(EL)王者であるフランクフルトは、0-2でチャンピオンズ・リーグ(CL)王者のレアル・マドリーに敗れた。
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 フィンランド・ヘルシンキでの一戦、序盤はフランクフルトが攻勢に立つも、これをしのいだマドリーは37分、CKからカゼミーロがゴールライン際で相手のGKやDFたちを引き付けておいて頭でマイナスに落とすと、フリーのダビド・アラバがダイレクトで詰めて先制する。

 その後もたびたびフランクフルト・ゴールに迫りながら迎えた65分、ヴィニシウス・ジュニオールが左サイドからドリブルで突き進んで入れたクロスを、カリム・ベンゼマが巧みに合わせて加点、今季初タイトル獲得を決定づけた。

 フランクフルトの地元紙『Frankfurter Allgemeine Zeitung』は「CL王者は、EL王者には強すぎた」、『Frankfurter Rundschau』は「マドリーが強すぎる。フランクフルトは好プレーを見せたものの、十分ではなく、敗北を認めざるを得なかった」と、それぞれが妥当な結果だったとしている。

 さらに、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督は「我々は良くやったが、マドリーの勝利は当然だった」、スポーツディレクターのマルクス・クレシェも「マドリーはサイズが大きすぎて、我々のスタンダードではなかった」と、相手の強さに脱帽した。

 しかし前述の通り、スロースタートのマドリーに対してフランクフルトは前半に攻撃を仕掛けて決定機も創出。その最大のものが14分、ラファエル・ボッレのダイアゴナルのパスで鎌田大地が迎えたGKティボー・クルトワとの1対1の場面だったが、左足のシュートはベルギー代表GKに読まれてゴールネットを揺らすことはできず、最大の先制機を活かせずに終わった。
 
 この場面については、この試合のハイライトシーンのひとつとして、各国の多くのメディアからも報じられ、グラスナー監督も「あそこで1-0のリードがあれば、我々にとっては大きな助けとなっていただろう」と語ったが、続けて「クルトワはダイチがシュートを撃つ場所をいち早く察知した。彼はワールドクラスのGKだ」と、相手守護神を称えることを選んでいる。

 アメリカの放送局『CBS』もこの場面について「カマタが1点を奪って好スタートを切る可能性もあったが、"言うは易く行なうは難し"である」と記し、鎌田の非を求めてはいない。なお、スーパーセーブを見せたクルトワは、「カマタの動きをよく読んだ。(試合について)無失点を継続できたのは良かった」と、試合後にコメントを残している。
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米メディアは「カマタはドリブルの楽しさを見つけた」と鎌田を評価