現地時間9月17日、フランスはリーグアン第8節が行なわれ、モナコはスタッド・ランスを3対0で撃破。リーグ3連勝を飾った。
モナコにとっては敵地での一戦だったが、22分にランスが何と5試合連続(通算6試合)での退場者を出したことで数的優位を得た。47分にアレクサンドル・ゴロビンのヘッド弾で先制。このリードを守って終盤に入ると、87分にブレール・エムボロのラストパスを受けた南野拓実が右足のシュートで追加点。さらにその3分後には、ウィサム・ベン・ヤーデルが相手DFを翻弄した末に勝負を決定付ける3点目をアウェーチームにもたらした。
【動画】南野拓実リーグアン初ゴール!スペースに抜け出し最後は冷静にフィニッシュ
このキャプテンの今季初ゴールをお膳立てしたのも、65分にゴロビンに代わってピッチに立った南野だった。背番号18は数的優位のアドバンテージを活かし、得点の場面では完全フリーでボールを受けて抜け出し、GKとの1対1も冷静に制して、こちらも待望の今季初ゴール。勢いそのままに、今度は正確な逆サイドへのパスで5節トロワ戦以来となる今季2つ目のアシストもマークした。
親善試合も含めて新天地での出場9試合目でようやく初ゴールを決めた南野は、クラブのSNS(日本版)で「勝利できて、とても幸せです。ようやくゴールが決められました。サッカーでは、全てが可能です。ここから変わって、もっと幸せになれることを願っています」と喜びのコメントを残し、これに対してクラブは「これは始まりに過ぎない」と今後のさらなる活躍を期待している。
また、フィリップ・クレマン監督は、「タクが途中出場からゴールとアシストを決めたことを嬉しく思う。今日の彼はより速く、機敏で、クールだった。彼が自信を取り戻すためにも、今日の結果は大事なことだった。リバプールで何か月も満足にプレーできなかった後では、準備は大変だった。しかし、フィジカル面で良くなってきたと言っている」と、ここまで苦しんでいた新加入選手に言及し、さらに以下のように続けた(クラブ公式サイトより)。
「今、全ての試合において、プレーが効率的であることが求められる。そして重要なのは、得点することだけではなく、どんな場面にも絡み、良いボールを提供し、守備の仕事もできることだ。今日は相手がラインを下げたため、狭いスペースにおいても正確にプレーできる、テクニカルな選手を必要としていた」
「タクは日々、リーグアンに馴染んでいるが、他の攻撃の選手との連係を確立する必要がある。攻撃の選手より、DFの方が新しいクラブに馴染むのは簡単だ。(前者は)組織の構築に時間がかかる。我々は長期的な視野で彼に期待をかけており、この先の数か月で、まだまだ成長できると考えている」
また、チームメイトのブノワ・バディアシルも「タクがゴールを決めて、我々全員がとても満足している。これで彼は解き放たれるだろうし、次の試合ではベストな彼を見られるだろう。タクにはチーム、リーグアンの両方で適応するための時間が必要だった」と称賛。そして、助っ人の初ゴールを祝福し、ここからの躍進に期待を寄せた。
「今日、彼は僕らを助けるだけのクオリティーを見せたし、それが今後も続くことを望んでいる。とても知性的で、テクニカルで、ボールも持てる。それは我々にとって、非常に重要なことだ」
現地メディアも南野の初得点に反応し、スポーツ紙『L’EQUIPE』は「ついにゴロビン、ミナミノ、ベン・ヤーデルがリーグアンでゴールを決めた」と報じ、「エムボロの完璧なアシストを受けたミナミノによって、モナコはダメ押しした」と記述。日刊紙『LE FIGARO』も「ゴロビン、ミナミノ、ベン・ヤーデルのゴールのおかげで、モナコは困難なミッションにおいて成功を収めた」と伝えた。
モナコの地元紙『monaco-matin』は「ミナミノがリーグ初ゴール&アシスト。日本人選手にとって、日は昇った」と表現。さらにモナコの地元メディア『Monaco Tribune』は「開幕から沈黙していた日本代表選手は、自信を失いかけていたが、その小さな危機を乗り越えた」「そのゴールは間違いなく素晴らしかった」と称賛。また、チームメイトのアクセル・ディザジの「ミナミノとベン・ヤーデルの初ゴールは彼らの自信に繋がり、我々にとってもプラスとなる。素晴らしい午後だった」とのコメントも紹介している。
そして、モナコのクラブ専門サイト『LA DIAGONALE』は「試合終盤にモナコのブレークゴールを決めたのは南野だった。日本人選手はエムボロからの素晴らしいパスを活かして得点し、チームの成功を確実にした。彼はまた、その成功を完成させるため、ベン・ヤーデルにゴールのためのボールを与えた」と綴り、また以下のようにも27歳の日本人を評している。
「南野は、ひとまず危機を脱した。試合がスローダウンしていたとはいえ、日本人選手は新しいユニホームを着て最初のゴールを挙げ、ベン・ヤーデルに決定機を提供した。それは常に良いことである」
なお、この試合でモナコに敗れて連敗を喫したランスだが、そのなかで伊東純也はその突破力とチャンスメイクの能力で大いに存在感を示し、ラジオ局『RMC』は「イトウのリサイタルが続き、彼はチームにとっていかに重要な存在であるかを示した」「モナコの守備陣を痛めつけ、大混乱を引き起こし続けた」と称賛を列挙。
そして、リーグアンの公式サイトは「イトウ祭りだ!」と賛辞をまじえて伝え、『L’EQUIPE』紙は「ランスは、伊東とフォラリン・バロガンのデュオに依存し過ぎている」と、チームの問題点を指摘した。
構成●THE DIGEST編集部
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モナコにとっては敵地での一戦だったが、22分にランスが何と5試合連続(通算6試合)での退場者を出したことで数的優位を得た。47分にアレクサンドル・ゴロビンのヘッド弾で先制。このリードを守って終盤に入ると、87分にブレール・エムボロのラストパスを受けた南野拓実が右足のシュートで追加点。さらにその3分後には、ウィサム・ベン・ヤーデルが相手DFを翻弄した末に勝負を決定付ける3点目をアウェーチームにもたらした。
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このキャプテンの今季初ゴールをお膳立てしたのも、65分にゴロビンに代わってピッチに立った南野だった。背番号18は数的優位のアドバンテージを活かし、得点の場面では完全フリーでボールを受けて抜け出し、GKとの1対1も冷静に制して、こちらも待望の今季初ゴール。勢いそのままに、今度は正確な逆サイドへのパスで5節トロワ戦以来となる今季2つ目のアシストもマークした。
親善試合も含めて新天地での出場9試合目でようやく初ゴールを決めた南野は、クラブのSNS(日本版)で「勝利できて、とても幸せです。ようやくゴールが決められました。サッカーでは、全てが可能です。ここから変わって、もっと幸せになれることを願っています」と喜びのコメントを残し、これに対してクラブは「これは始まりに過ぎない」と今後のさらなる活躍を期待している。
また、フィリップ・クレマン監督は、「タクが途中出場からゴールとアシストを決めたことを嬉しく思う。今日の彼はより速く、機敏で、クールだった。彼が自信を取り戻すためにも、今日の結果は大事なことだった。リバプールで何か月も満足にプレーできなかった後では、準備は大変だった。しかし、フィジカル面で良くなってきたと言っている」と、ここまで苦しんでいた新加入選手に言及し、さらに以下のように続けた(クラブ公式サイトより)。
「今、全ての試合において、プレーが効率的であることが求められる。そして重要なのは、得点することだけではなく、どんな場面にも絡み、良いボールを提供し、守備の仕事もできることだ。今日は相手がラインを下げたため、狭いスペースにおいても正確にプレーできる、テクニカルな選手を必要としていた」
「タクは日々、リーグアンに馴染んでいるが、他の攻撃の選手との連係を確立する必要がある。攻撃の選手より、DFの方が新しいクラブに馴染むのは簡単だ。(前者は)組織の構築に時間がかかる。我々は長期的な視野で彼に期待をかけており、この先の数か月で、まだまだ成長できると考えている」
また、チームメイトのブノワ・バディアシルも「タクがゴールを決めて、我々全員がとても満足している。これで彼は解き放たれるだろうし、次の試合ではベストな彼を見られるだろう。タクにはチーム、リーグアンの両方で適応するための時間が必要だった」と称賛。そして、助っ人の初ゴールを祝福し、ここからの躍進に期待を寄せた。
「今日、彼は僕らを助けるだけのクオリティーを見せたし、それが今後も続くことを望んでいる。とても知性的で、テクニカルで、ボールも持てる。それは我々にとって、非常に重要なことだ」
現地メディアも南野の初得点に反応し、スポーツ紙『L’EQUIPE』は「ついにゴロビン、ミナミノ、ベン・ヤーデルがリーグアンでゴールを決めた」と報じ、「エムボロの完璧なアシストを受けたミナミノによって、モナコはダメ押しした」と記述。日刊紙『LE FIGARO』も「ゴロビン、ミナミノ、ベン・ヤーデルのゴールのおかげで、モナコは困難なミッションにおいて成功を収めた」と伝えた。
モナコの地元紙『monaco-matin』は「ミナミノがリーグ初ゴール&アシスト。日本人選手にとって、日は昇った」と表現。さらにモナコの地元メディア『Monaco Tribune』は「開幕から沈黙していた日本代表選手は、自信を失いかけていたが、その小さな危機を乗り越えた」「そのゴールは間違いなく素晴らしかった」と称賛。また、チームメイトのアクセル・ディザジの「ミナミノとベン・ヤーデルの初ゴールは彼らの自信に繋がり、我々にとってもプラスとなる。素晴らしい午後だった」とのコメントも紹介している。
そして、モナコのクラブ専門サイト『LA DIAGONALE』は「試合終盤にモナコのブレークゴールを決めたのは南野だった。日本人選手はエムボロからの素晴らしいパスを活かして得点し、チームの成功を確実にした。彼はまた、その成功を完成させるため、ベン・ヤーデルにゴールのためのボールを与えた」と綴り、また以下のようにも27歳の日本人を評している。
「南野は、ひとまず危機を脱した。試合がスローダウンしていたとはいえ、日本人選手は新しいユニホームを着て最初のゴールを挙げ、ベン・ヤーデルに決定機を提供した。それは常に良いことである」
なお、この試合でモナコに敗れて連敗を喫したランスだが、そのなかで伊東純也はその突破力とチャンスメイクの能力で大いに存在感を示し、ラジオ局『RMC』は「イトウのリサイタルが続き、彼はチームにとっていかに重要な存在であるかを示した」「モナコの守備陣を痛めつけ、大混乱を引き起こし続けた」と称賛を列挙。
そして、リーグアンの公式サイトは「イトウ祭りだ!」と賛辞をまじえて伝え、『L’EQUIPE』紙は「ランスは、伊東とフォラリン・バロガンのデュオに依存し過ぎている」と、チームの問題点を指摘した。
構成●THE DIGEST編集部
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