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Jリーグ・国内

「若手が頼もしい」「プレッシャーは毎試合ある」俊輔、松井、そしてカズが明かしたJ1昇格の原動力

サッカーダイジェスト編集部

2019.11.25

今季勝点79で2位の横浜FC。2006年シーズン以来のJ1昇格を決めた。写真:滝川敏之

今季勝点79で2位の横浜FC。2006年シーズン以来のJ1昇格を決めた。写真:滝川敏之

 J2リーグは11月24日に最終節を迎えた。ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれた、横浜FCと愛媛FCの一戦は、2対0で勝利を収めたホーム横浜FCが2位を守り、J1昇格を確定させた。

 この試合で一番スタジアムに歓声が起こったのは、87分に3人目の交代でカズこと三浦知良がピッチに入った時だった。

「これだけ経験を積んできて、皆さんはきっと僕は緊張とかしないんだろうなと思ってるかもしれないですけど、今日は試合前から緊張しましたね。いつも緊張はするんですが、ベンチに座っていても緊張している状態になったのは初めてでしたね」とカズは語る。

 また「今日決まらなくてもプレーオフには出場できたでしょうけど、プレーオフの難しさは過去2回味わっていますから、ここまできて、このチャンスは絶対に逃しちゃいけないっていう。でも光毅(斉藤光毅)とか松尾(佑介)とか、全然リラックスしてるんですよね。松尾とか全然緊張しないっすね。頼もしいですよね。光毅も俺がやってやるって出ていきましたしね」とチームとしての成長も口にした。
 
 試合後の会見で、下平隆宏監督はこう語った。

「想像以上にプレッシャーがかかっていましたし、選手たちも少し硬いところもありましたけれども、今日のゲームに関しては、そういった中でもしっかり自分たちのタスクをこなして、無失点という形で終えたので、非常に良かったと思っています。

(今季の横浜FCは)現役高校生の18歳から、52歳のカズさんまで、年齢も幅広く、外国籍の選手もみな国籍が違う、数多くのベテランがいたりという中で、本当にチームとして良くまとまったなと思います」

 この日先発出場の中村俊輔は、チーム内の競争力についてこう語る。

「プレッシャーはありますよ。でも今日というよりは毎試合かな。1回でもミスったらボランチはいっぱいいるから。そっちのプレッシャーの方が大きい」

 松井大輔も良い刺激だったと言う。

「全員がライバルだというふうにみんな思っていたし、試合の中で、練習の中で、そういう激しいプレーだったり、そこはすごく良かったかなと。(中村俊輔)俊さんは俊さんの良さがあるし、僕は僕の味があるので、負けないように頑張りたいと思います」

 カズは13年ぶりのJ1復帰。松井大輔や中村俊輔、南雄太ら元日本代表選手と若手、外国籍の選手などが良いバランスで合わさったチームは来季J1での躍進を誓う。

「昇格も大変だけど、定着するのはもっと大変」(カズ)「J1は簡単じゃない」(中村)「(J1に)留まることが大事」(松井)と元日本代表選手たちが口をそろえるように、次の挑戦はもう始まっている。横浜FCの今後にも期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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