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海外サッカー

早退騒動を繰り返す“渦中の英雄”C・ロナウドに逆風。元プレミア戦士は「エゴがデカすぎる」「格は下がった」と糾弾

THE DIGEST編集部

2022.10.25

“最後のワールドカップ”を目前に控えているC・ロナウド。しかし、その現状は決して芳しくない。(C)Getty Images

“最後のワールドカップ”を目前に控えているC・ロナウド。しかし、その現状は決して芳しくない。(C)Getty Images

 稀代のスターが逆行に立たされている。

 文字通りの“渦中の身”にあるのは、マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドだ。去る10月19日のトッテナム・ホットスパー戦(プレミアリーグ第12節)で終了間際の途中出場を拒否した37歳は、タイムアップを待たずしてロッカールームに移動。この身勝手な振る舞いを問題視したクラブから22日に行なわれたチェルシー戦(プレミアリーグ第13節)でメンバーから外される処分を科された。

 C・ロナウドが“早退騒動”で物議を醸すのは、今年で2度目だ。開幕前に行なわれたラージョ・バジェカーノとのプレシーズンマッチでも彼はハーフタイムで交代を強いられると、試合終了を前に帰宅。小さくない波紋を広げた。

 オランダ人指揮官のエリク・テン・ハーフの新体制を発足させた今季のマンチェスター・Uにあって、“レジェンド”の存在感は薄れゆく一方である。もっとも、今季の公式戦での出場時間は691分(12試合)であり、そもそもチャンスが少ないという意見はある。ゆえにわずか2ゴールにとどまるC・ロナウドが現体制への不満から一連の抗議的な行動を見せている可能性は十分にある。

 だが、チームを支えるべき37歳のベテランの和を乱す振る舞いに、周囲からは非難の声が上がっている。そのなかで「もうこれまでと同じ選手ではない」と厳しくC・ロナウドを一喝したのは、かつてフランス代表として1998年のワールドカップ制覇に貢献したエマヌエル・プティ氏だ。
 
 フランス人の名将アーセン・ヴェンゲルの率いたアーセナルの黄金期を支え、プレミアリーグの酸いも甘いも知る往年の名手は、母国のラジオ局『RMC Sports』のポッドキャスト番組「Rothens enflamme」に出演した際に、「彼はありとあらゆる人を疲れさせている。チームメイトやスタッフ、そしてサポーターたちをね。彼らはもうロナウドがロッカールームにいることを望んではいないはずだ」と糾弾した。

「みんなを良くない空気にさせている。たしかに彼は並外れたキャリアの持ち主だ。彼が選手を辞めた時には、誰もが全会一致でそう言うだろう。だけど、最近の行動はあまりにパーソナルで、身勝手なものだ。『クラブで起こっていることが気に入らない』とか『テン・ハーフ監督にもう我慢できない』とか『自分が軽んじられているように感じる』とかね。でも、もう彼はかつての自分とは違うんだ。格が下がったことを受け入れるべきなんだ」

 さらに「ハッキリ言って、エゴがデカすぎるんだ。もう擁護なんかできないね」とキッパリと言ってのけたプティ氏。当のC・ロナウドは自身のSNSで「今はただ、キャリントン(マンチェスター・Uの練習場)で努力を続け、チームメイトをサポートする」としているが、レジェンドOBたちからの非難は収まりそうにない。

 キャリア最後と目されているカタール・ワールドカップまで約1か月――。ポルトガルの英雄は、厳しい立場に置かれている。

構成●THE DIGEST編集部

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