森保ジャパンにとって気になる一報が舞い込んだ。

　現地時間11月８日に開催されたブンデスリーガの第14節のヘルタ・ベルリン戦で、カタール・ワールドカップ（W杯）に挑む日本代表に選出されたシュツットガルトの遠藤航が、相手MFと頭を激しく衝突。途中交代を余儀なくされたのだ。

　シュツットガルトが90＋７分の劇的ゴールで２－１の勝利を飾ったこの一戦で、先発起用された遠藤。そんな29歳が予期せぬアクシデントに見舞われたのは77分だ。へルタ・ベルリンのセットプレーの流れから、自陣のペナルティエリア内でボールをヘッドでクリアしようとした遠藤の後頭部に、後ろから競り合いにきた相手MFイバン・シュニッチの頭が激しく衝突。背番号３は、そのままピッチに倒れ込んでしまった。

　幸いにも意識を取り戻した遠藤だったが、５分間ほどその場で治療を行なった末に、担架に乗せられて退場。アタカン・カラゾルとの交代を命じられた。

　日本代表は今月８日に負傷した中山雄太のW杯欠場が発表されたばかり。それゆえに遠藤の離脱となれば、さらなる戦力ダウンは必至だ。
  　ドイツ・メディア『Sport Buzzer』によれば、「重度の脳震盪の疑いがある」というサムライブルーのキーマンについてはすでに関係者も懸念を示している。試合後にドイツ衛星放送『Sky』のインタビューに応じたシュツットガルトのスベン・ミスリンタットSDは「彼は横から打たれただけだ。なにも壊れていないことを願うばかりだよ。まだ何が起こるかは分からない」とコメント。さらに「とくに彼の目標でもあるワールドカップは、彼が日本のためにカタールでプレーできることを願っている」と続けた。

　なお、ドイツ紙『Badische Zeitung』が「シュツットガルトはショッキングな瞬間に耐えなければならなかった。エンドウはシュニッチとの激しい頭部でのデュエルの末に、長い治療を余儀なくされ、痛々しく担架で運び出された」とレポートしたように、遠藤のプレーはドイツ国内でも小さくない衝撃をもたらしている。

　森保ジャパンを攻守で支えてきた遠藤。彼を欠くとなれば、大きなダメージとなるだけに、回復を祈るばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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