専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
日本代表

三笘薫の“カード要求ジェスチャー”に賛否両論! 現役プレミア戦士は「不快なものだ」と難色を示す

THE DIGEST編集部

2022.11.11

セメドに完全に背後から上半身を掴まれ、突破を阻止された三笘。ゆえにカードを要求する行為は咄嗟に出たごく自然なものではあった。(C)Getty Images

セメドに完全に背後から上半身を掴まれ、突破を阻止された三笘。ゆえにカードを要求する行為は咄嗟に出たごく自然なものではあった。(C)Getty Images

 肉弾戦の中でサムライが咄嗟に見せたジャスチャーが話題となっている。

 事の発端となったのは、去る11月5日(現地時間)に行なわれたプレミアリーグ第15節のウォルバーハンプトン戦での三笘薫(ブライトン)の振る舞いだ。

 この試合で左サイドハーフとしてスタメン起用をされた25歳は、自身のプレミア初ゴールを含む3ゴールすべてに絡む活躍を披露。元イングランド代表FWガリー・リネカーが「新鮮な印象を与えてくれた」と称えるほどの存在感を放った。

 その持ち味が最も際立った瞬間と言えるのが、奇しくも試合後に“議論”の対象となる前半終了間際のプレーである。

 前半アディショナルタイムに味方からのロングボールに反応した三笘は敵陣へと駆け出す。すると、完全に後手に回った相手SBのネウソン・セメドが、ペナルティエリアのやや外側の位置で、後方から上半身を抱えるようにして食い止めたのだ。

 25歳の日本代表アタッカーのアジリティーが発揮されたワンシーンではあった。しかし、倒された瞬間にすぐさま後ろを振り返った三笘は主審のグラハム・スコット氏に対してレッドカードを出すように要求する仕草を見せたのである。これが小さくない波紋を広げた。なお、このジェスチャーが影響したかは定かではないが、セメドはレッドカードを提示されて一発退場になっている。
 
 地元紙『Sussexlive』が「受け入れられない」としたように、三笘のジェスチャーは英国内で「非紳士的」という見方が強まった。公共放送『BBC』の運営するポッドキャスト番組「Footballer's Football Podcast」に出演したウエストハムのジャマイカ代表FWミカイル・アントニオは「ヨーロッパではよくあることだけど、プレミアリーグではほとんど目にするものではない」とし、こう難色を示した。

「たしかにフットボールはマインドゲームだ。だけど、ずる賢く倒れて、カードを示す行為は、眉をひそめたくなるぐらいに不快なものだ。少なくとも俺はそう思う。彼の振る舞いはフットボールにおいて嫌がられるものであるという気持ちだね」

 もっとも、セメドから危険なアフターチャージを受けた三笘を全く擁護する声がないわけではない。同番組に出演したニューカッスルのイングランド代表FWカラム・ウィルソンは「ピッチ上で僕は異なる人間だ。何としても勝とうとするんだ」と持論を語り、こう三笘の心境を慮った。

「僕も別に誰かが退場になる場面を見たくはない。だけど、レフェリーに『あいつは退場にすべきだ!』と言うようなタイミングは試合の中であるんだ。それに11対10になれば勝つチャンスはかなり大きくなる」

 三笘からすれば、反射的に出てしまったジェスチャーだったのだろう。そうした何気ない振る舞いが大きな話題となるのは、注目度の高さゆえだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「ミトマの成長には目を見張る!」地元紙記者も唸った三笘薫の圧巻弾。アーセナル撃破で「感銘を受けた」プレーとは?

【関連記事】「ミトマは常に脅威だ」“大暴れ”の三笘薫に賛辞の嵐! 元英代表FWリネカーらが日本語も用いてベタ褒め!「素晴らしい選手」

【関連記事】なんと米メディアが早くもカタールW杯全試合の結果を徹底予想! 日本の結果、そして優勝国は!?
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号