日本サッカー界が誇る天才ドリブラーが止まらない。

　現地時間11月９日に行なわれたカラバオカップ（リーグカップ）の３回戦で三笘薫が所属するブライトンは、冨安健洋がプレーするアーセナルと敵地で対戦し、３-１で競り勝った。

　この日はベンチスタートとなるも、１-１の均衡状態で迎えたハーフタイムにピッチへと送り出された三笘。彼が最大の見せ場を作ったのは58分だった。ショートカウンターの展開からペナルティエリア内の左サイドでパスを受けると、的確なトラップでシュート体制に持ち込むと、ブロックに来た２人のDFの間を通すように右足を一閃。鋭い弾道のシュートをゴール右上隅にねじ込んだ。

　プレミアリーグ初ゴールを決めるなど全３得点に絡んだ５日のウォルバーハンプトン戦に続き、公式戦２試合連続ゴールを叩き込んだ三笘。彼の活躍もあって勝ち越しに成功したブライトンは73分にタリク・ランプティがダメ押し点をゲット。今季のリーグ戦で首位を走るアーセナルを撃破したのである。
  　強敵相手に放ったインパクトのある一撃。それゆえに反響も計り知れない。ブライトンの地元紙『Daily Express』のライアン・テイラー記者は自身のツイッターで「まだまだ未熟ではあるが、カオル・ミトマの積極性には感銘を受ける」と絶賛。さらに「彼の育成はロベルト・デ・ゼルビ監督にとっては、エキサイティングなプロジェクトである」と持論を展開し、こう褒めちぎっている。

「ミトマのここ1か月間の成長は本当に目を見張るものがある。かなり研ぎ澄まされてきた。日頃から勤勉な選手であり、常に成長をし続けている。今日もまたひとつ大きな収穫を得た。ワールドカップでの活躍が楽しみだ」

　カタール・ワールドカップの開幕が間近に迫るなかで、現地記者をも唸らせる活躍を見せている三笘。彼がドイツ、スペインといった列強国に対していかなる活躍を見せつけるのか。中東でのパフォーマンスも興味深いものとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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