“サムライブルー”を後押しする人々へ世界から熱視線と称賛が送られた。

　現地時間11月20日に開幕したカタール・ワールドカップは、各グループで熱戦が始まり、徐々に大会の熱量も高まってきている。そうしたなかで話題となったのは、カタール対エクアドルの開幕戦だ。

　２-０でエクアドルがホスト国を撃破したこの試合は、地元サポーターを中心に６万人を超える観客を動員。そのなかにはサムライブルーのユニホームを着た日本人サポーターたちもいたのだが、彼らがスタジアム内でゴミを集める姿が紹介されたのだ。

　事の発端となったのは、バーレーンのYouTuberだと名乗る男性がTikTokに投稿した動画。その映像内には、試合後にがら空きとなったスタンドに散らばり、ビニール袋を片手に、足元に散らばったボトルなどのゴミを収集する姿が映し出された。

　日本人らしい所作を披露したサポーターたちの振る舞いがSNSで拡散されると、世界中で話題に。各国メディアから驚きの声が上がるに至った。
  　米紙『New York Post』が「彼らは自分たちが応援しているチームの試合でないにもかかわらず、ゴミを拾い集めて、スタジアムを綺麗にして帰っていった。なんという精神だろうか」と絶賛。さらに米放送局『FOX Sports』も「日本人サポーターたちによる上品な振る舞いだ」と称え、「男性の投稿した動画の視聴者からは『聞いたことはあったが、本当にやっているとは思わなかった』という声もあったほどだ」と反響の大きさを窺わせた。

　また、英紙『Metro』は2018年のロシア・ワールドカップでも、日本人サポーターたちが同様の振る舞いを見せていたと回想。そのうえで「彼らの善意の精神は４年という月日が経とうとも変わらなかった。我々も変わるべきだ。日本人の行動は他国のサポーターたちを恥じさせている」と称えた。

　ふたたび世界から賛辞を集めた日本人サポーターたちの行動。これを機にゴミを拾って帰る、あるいは捨てずに持ち帰るという何気ない振る舞いが世界で行なわれていくようになるのを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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