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海外サッカー

「まさに地獄だ」カタールW杯のファン宿泊施設に非難轟々! 日本人利用者からも嘆きの声「ここにいたくない」

THE DIGEST編集部

2022.11.21

豪華施設に目がいきがちなカタールW杯。一方では“ファンのため”の施設で問題が噴出している。(C)Getty Images

豪華施設に目がいきがちなカタールW杯。一方では“ファンのため”の施設で問題が噴出している。(C)Getty Images

 ついにサッカーの祭典が始まった。現地時間11月20日に行なわれたカタール・ワールドカップの開幕戦では、“ホスト国”がエクアドルに0-2で完敗。それでもホームサポーターの熱烈な声援のなかで、堂々と幕を開けた。

 初の中東開催とあって、さまざまな部分に注目が集まるなかで物議を醸しているのが、各国のファンが利用可能となっている宿泊施設だ。

 カタール国内8か所に用意された「ファンビレッジ」は、ドーハ中心部にある豪華ホテルに比べて値段は安いと前評判は低くなかった。だが、大会直前になっていち早く現地に到着した利用者たちから不満の声が噴出しているのだ。

 その内情を伝える海外メディアからも厳しい声が上がっている。英公共放送『BBC』は、首都ドーハにあり、ビーチからも近いケタイファン・アイランドに1800個も準備されたテント型の施設を取材。そのなかで「日本からやってきた」という男性利用者のコメントを紹介している。

「まだ建設中だし、日中は暑すぎる。砂漠の中にいるよう。滞在する場所は変えられないから、日本代表の試合まで辛抱強く待たないといけない。私はここに寝るためだけにいる。それぐらいここにはいたくない」
 
 さらに『BBC』は同施設の利用料が1泊175ポンド(約2万9050円)だと紹介。そのうえでメキシコ人利用者の「ここはバックパッカーようの安宿よりも酷いと思う。もっと品質が良いものだと期待していた」というコメントを紹介し、こう説いている。

「薄いテントで出来た施設にはシングルベットが2つと扇風機が1つしかない。そして床のカーペットは薄くて、所々に砂利でゴツゴツとした場所がある。周囲には建設用の廃材が散らばっていて、建設車両の騒音が一晩中鳴り響いている。大金を費やしてやってきたファンにとって、決して良い場所ではない」

 そのほかにも英放送局『BT』が「まだ建設中の場所もあり、ファンの宿泊施設は、まさに地獄だ」と指摘すれば、米放送局『FOX Sports』は「床で寝た方がマシだとするファンもいるほどの劣悪な状況だ。この施設で寝る人々が見るのは悪夢になる」と皮肉交じりに現状をリポートしている。

 開幕からほどなくして、ホスピタリティーの粗が一部で浮き彫りになったカタールW杯。はたして、問題となった施設は大会期間中に何らかの改善が施されるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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