反響を集めた“試合後の清掃活動”。その輪は他国代表にも広がっているようだ。

　現地時間11月26日、英サッカー専門誌『FourFourTwo』の韓国版は、「アジア人はマナーの王様だ」と銘打った記事で、カタール・ワールドカップ（W杯）のイラン代表が見せた善行に注目。選手間に広がる清掃活動を受け、「日本に続いてイラン代表も試合後、マナーのある姿を見せた」と称賛の言葉を送っている。

　23日には、ドイツ代表とのグループE初戦に２-１で勝利した日本代表（24位）が、試合後のロッカールームを綺麗に整理整頓し、インターネット上で大きな話題になった。「ありがとう!! JAPAN」と記した手紙と、そして11羽の折り鶴をテーブルの上に残すなど、粋な行動の数々には、世界中から賛辞の声が寄せられた。
  　これを模範として行動に移したのがイラン代表だ。ウェールズ代表とのグループB第２戦に２-０で勝利した後、彼らも自チームのロッカールームを清掃。部屋の中に残されたホワイトボードには、「イラン代表チーム一同から、『ありがとうございます』と伝えたい。また次の試合でお会いしましょう」と温かい英文メッセージが残された。

　21日の初戦では、イングランド代表に２-６と敗れていたイランだが、ウェールズ戦の勝利で１勝１敗（勝点３）となり、グループ２位に浮上。記事内では、こうした結果だけでなく、「ドイツ戦後の片付けで好評を博した日本に続き、イランもマナーのある国として地位を高めた」と、ピッチ外での行動も讃えた。

　29日（日本時間30日）に行なわれるアメリカ代表戦で勝利すれば、初の決勝トーナメント進出が決まるイラン代表。３大会連続６度目の出場となった今大会で歴史を塗り替えられるか。第３戦の行方にも注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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