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日本代表

「サムライの刃は欠けていた」現地放送局が日本に厳しい見解!後半怒涛の反撃も「とても退屈な前半だった」と酷評【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.28

途中出場の浅野(手前)は試合終了の笛を聞くと敗戦を受け入れられず、うつむいた。奥ではコスタリカの選手らが今大会初勝利を祝う。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

途中出場の浅野(手前)は試合終了の笛を聞くと敗戦を受け入れられず、うつむいた。奥ではコスタリカの選手らが今大会初勝利を祝う。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 現地27日、サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)グループステージE組の第2戦、日本対コスタリカ戦がアフマド・ビン・アリ・スタジアムで行なわれ、日本が0-1で敗れた。勝てば決勝トーナメント進出が大きく近づく日本だったが、コスタリカに今大会初勝利を献上。あまりに痛い黒星を喫した。
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 23日の初戦でW杯優勝4度を誇る強豪ドイツに2-1の逆転勝利で国内外から喝采を受けた日本。相手のコスタリカは、初戦で2010年大会の王者スペイン相手に1本もシュートを放てず、成す術ないまま0-7で完敗していた。両国の勢いは真逆と言っていいほどで、対戦前の各国メディア予想では、“日本の勝利”が大方の予想だった。

 ところが蓋を開けてみると、日本は北中米の難敵に大苦戦した。

 会心の逆転勝利を挙げたドイツ戦からスタメンを5人変更した日本は、序盤こそ相手エリア内にボールを運べたが、守備時は5-4-1の形になるコスタリカの前に徐々に攻撃が停滞。チャンスを作れずにいると、81分に一瞬の隙を突かれゴールを許した。

 1点ビハインドの日本は怒涛の攻撃を続けたが、コスタリカのGKケイラー・ナバスを中心とした堅い守備を最後まで崩せずタイムアップ。0-1で敗れ、決勝トーナメント進出は最終戦のスペイン戦に持ち越された。
 
 この結果に、カタールの衛星放送局『ALJAZEERA』の公式サイトは、「毅然としたコスタリカが日本相手にサプライズ勝利」と驚きを持って速報した。同局のシュビ・アルン記者は、「コスタリカは日本を1-0で下し、W杯の決勝ラウンド出場へ望みをつないだ」と興奮を隠せなかった。加えて、「ルイス・フェルナンド・スアレス監督が率いる選手たちは、試合のほとんどを守備で過ごしたが、81分に右サイドバックのケイセル・フレールが唯一のシュートを決めた」と伝えた。

 同記者は、「ドイツに勝利し、自信満々でスタジアムに乗り込んだ日本だったが、コスタリカの強固なディフェンスを崩す切れ味はなかった。サムライの刃は欠けていた」とドイツを沈めた日本の攻撃力が、この日は影を潜めていたと指摘。膠着状態だった前半には、「どちらもシュートまで持ち込めずに終了した。とても退屈な前半だった」と酷評している。

 続けて、「監督のハジメ・モリヤスは、ドイツ戦で決勝点を挙げたブンデスリーガ所属のストライカー、タクマ・アサノを投入し、前半終了間際に2人の選手を交代させた。さらにモリヤスは、ブライトンのアタッカーであるカオル・ミトマをDFに代えて投入し、日本がベスト16に進出するために必要な勝利を追い求めるようになった」と伝え、日本が主導権を握る展開だったが、最後までゴールを割れなかったと振り返っている。

 グループEの最終戦は現地12月1日に行なわれ、日本はスペインと対峙。コスタリカはドイツと対戦し、2試合は同時キックオフとなる。最終戦でカタールの地から離れることが決まる国は、はたしてどこになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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