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日本代表

ドイツで浮上した“陰謀説”を真っ向否定! スペイン紙は指揮官L・エンリケの「日本戦は勝つ」発言を強調【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.29

森保ジャパンとのグループ最終戦に臨むスペインの面々。引き分け以上で16強が決まる彼らに抜かりはない。(C)Getty Images、写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

森保ジャパンとのグループ最終戦に臨むスペインの面々。引き分け以上で16強が決まる彼らに抜かりはない。(C)Getty Images、写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 中東の地での“決戦”に向け、娯楽は尽きない。

 日本代表はサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)グループEの第2戦でコスタリカに0-1と敗戦。勝点3の2位でスペイン戦との最終戦を迎える。

 スペインはまさに難敵だ。文字通りの混戦模様となっている同グループで首位に立ち、引き分け以上で決勝トーナメント進出を自動的に決められる。そんな彼らだけに、最終戦ではメンバーの温存や戦術の変更など、森保ジャパンにさまざまな施策を用いる可能性が予想される。

 そうしたなかで、思わぬ指摘をしたのが、第2節でスペインと1-1と引き分けて、グループ突破に望みを繋いだドイツだ。現地時間11月28日に衛星放送局『Sport1』は「ドイツを犠牲に陰謀か」と題した記事を掲載。首位チームがグループGのトップ通過が濃厚視されるブラジルと準々決勝での対戦を回避するために、「日本を1位突破にする結果を狙う可能性がある」と訴えたのだ。

 さらに同メディアは、「憶測が国内でも飛び出している。それは『1位通過より2位通過の方が好都合なのでは?』というもので、スペインでも取り沙汰されている。ただ間違いないのは、それは今のドイツにとって良くない結果だ」とも主張した。
 
 もっとも、“無敵艦隊”を率いる指揮官は、ドイツ側が提唱した陰謀を意に介していない。ルイス・エンリケ監督は、現地時間11月28日に自身のTwitchで行なったライブ配信で、「そうした憶測を考えて動くことはない」と断言。そのうえで、日本への警戒を強めた。

「日本のことはよく知っているし、すでに本大会前から分析はしている。質の高い選手がいる。フィジカルはそれほど強くないが、非常に速いんだ。ただ彼らには2つの傾向がある。結果が必要ない時には、自陣深くに留まるが、負けている時にはプレッシングする能力があるんだ。我々との対戦では、その2つの状況が起きうるから、どちらにも対応できるように準備をしておく必要がある。すでに言っているが、日本戦は勝つために戦う」

 もっとも、同指揮官が気を引き締めるのは当然である。仮に日本に敗れ、ドイツがコスタリカ代表に7点差以上で勝った場合には、得失点差でスペインがグループ敗退の憂き目に遭う可能性もあるからだ。

 だからこそ、一切気を緩めなかったL・エンリケ監督。そんな頼もしき指揮官の言葉に、スペイン紙『Marca』は「極めて非現実的だ」とドイツ陣営から飛んだ“陰謀論”を真っ向から否定している。

 はたして、大国も気を揉むなかで、日本はいかなる運命をたどるのか。現地時間12月1日に緊張の一戦は行なわれる。

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