現地時間12月1日、日本代表はカタール・ワールドカップのグループEの最終戦でスペイン代表と対戦し、2-1の逆転勝利。初戦のドイツ戦に続く大金星を飾って、首位での決勝トーナメント進出を決めた。
運命を変えたのは、文字通り“紙一重”のワンプレーだった。
11分にアルバロ・モラタにヘディングシュートをねじ込まれた日本は、48分に途中交代の堂安律が同点ゴールを決めて迎えた51分に一大決定機をモノにする。
右サイドの堂安が敵エリア内にクロスを供給。これはファーサイドに流れるも、ゴールラインぎりぎりで、足を目いっぱいに伸ばした三笘がゴール前に折り返す。これをフリーとなっていた田中が頭でねじ込んだ。
結果的にこれが決勝点となったのだが、得点の直前のプレーが波紋を広げた。アシストをした三笘が中央へ折り返した際のボールの位置がゴールラインを割っていたという指摘が各国メディアで相次いだのだ。
とりわけ英メディアは「ゴールの正当性」をゴール側面からの映像とともに、何度も報道。放送局『ITV』の解説を務めた元スコットランド代表FWのグレアム・スーネスは「いま、サッカーを愛する1800万人のドイツ人たちが、ゴールラインをボールが越えていたと示す写真を見せて、怒り狂っているんだ。なぜFIFAはこの混乱をすぐに収めようとしないのかが理解できない」と語気を強めた。
では、自分たちのグループ敗退をも決定付けた日本のプレーをドイツ・メディアはどう見ているのか。スポーツ専門局『SPORT1』は「日本の決勝ゴールは無効になるべきだったのか?」と銘打った記事を掲載。問題の場面におけるVARチェックが上空からボールに正対した位置で確認され、ボールが白線上に触れていると認定されたのをふまえ、こう結論付けている。
「ゴールは正当なものだったのか。ツイッター上にはミトマがクロスをあげる直前にボールがラインを越えていたとする画像や映像がいくつも見受けられる。しかし、決定的な役割を担うのは、『どこから見たか?』ということだ。ゴールラインを上から見ると、ボールはわずかにラインをかすめているのが確認できる。これを見る限りではゴールは認めるべきで、我々の敗退を受け入れるべきである」
試合後に三笘は「(堂安)律がクロスをあげる瞬間に来るなと思ったし、1ミリでも中に入っていればいいと思って足を伸ばしました」と振り返る。彼のまさしく捨て身のプレーが日本に大金星をもたらしたと言えるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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運命を変えたのは、文字通り“紙一重”のワンプレーだった。
11分にアルバロ・モラタにヘディングシュートをねじ込まれた日本は、48分に途中交代の堂安律が同点ゴールを決めて迎えた51分に一大決定機をモノにする。
右サイドの堂安が敵エリア内にクロスを供給。これはファーサイドに流れるも、ゴールラインぎりぎりで、足を目いっぱいに伸ばした三笘がゴール前に折り返す。これをフリーとなっていた田中が頭でねじ込んだ。
結果的にこれが決勝点となったのだが、得点の直前のプレーが波紋を広げた。アシストをした三笘が中央へ折り返した際のボールの位置がゴールラインを割っていたという指摘が各国メディアで相次いだのだ。
とりわけ英メディアは「ゴールの正当性」をゴール側面からの映像とともに、何度も報道。放送局『ITV』の解説を務めた元スコットランド代表FWのグレアム・スーネスは「いま、サッカーを愛する1800万人のドイツ人たちが、ゴールラインをボールが越えていたと示す写真を見せて、怒り狂っているんだ。なぜFIFAはこの混乱をすぐに収めようとしないのかが理解できない」と語気を強めた。
では、自分たちのグループ敗退をも決定付けた日本のプレーをドイツ・メディアはどう見ているのか。スポーツ専門局『SPORT1』は「日本の決勝ゴールは無効になるべきだったのか?」と銘打った記事を掲載。問題の場面におけるVARチェックが上空からボールに正対した位置で確認され、ボールが白線上に触れていると認定されたのをふまえ、こう結論付けている。
「ゴールは正当なものだったのか。ツイッター上にはミトマがクロスをあげる直前にボールがラインを越えていたとする画像や映像がいくつも見受けられる。しかし、決定的な役割を担うのは、『どこから見たか?』ということだ。ゴールラインを上から見ると、ボールはわずかにラインをかすめているのが確認できる。これを見る限りではゴールは認めるべきで、我々の敗退を受け入れるべきである」
試合後に三笘は「(堂安)律がクロスをあげる瞬間に来るなと思ったし、1ミリでも中に入っていればいいと思って足を伸ばしました」と振り返る。彼のまさしく捨て身のプレーが日本に大金星をもたらしたと言えるのかもしれない。
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