田中碧があげた“殊勲の一撃”が波紋を広げている。
現地時間12月1日、日本代表はカタール・ワールドカップのグループEの最終戦でスペイン代表と対戦し、2-1の逆転勝利。見事に下馬評を覆して首位で決勝トーナメントに駒を進めた。
そんな列島を沸かせたドラマチックな試合後に各国で大きくクローズアップされたのは、日本の逆転弾だ。
51分、右サイドの堂安律が敵エリア内にクロスを供給。これはファーサイドに流れるも、ゴールラインぎりぎりで、「1ミリですけど中に入っていればいいなと思って足を伸ばしました」と語った三笘薫が滑り込みながらゴール前に折り返す。これを田中が頭で押し込んだのだ。
問題となっているのは、三笘がボールを折り返したシーンだ。多くの海外メディアでゴールラインを割っていたうえに、VARチェックの場面で主審が映像を確認しに行かなかったと批判があがっている。
試合後に英放送局『ITV』で解説を務めた元イングランド代表DFのガリー・ネビルは「日本はアグレッシブで、素晴らしい戦いを見せていたと思う」とスペイン撃破を称賛しつつ、物議を醸すシーンに持論を展開した。
「ボールがラインを越えていた可能性があるのは確かなんだ。それはカメラで見ても明らかに分かる。しかし、今大会の審判たちはより見やすいアングルのカメラ映像がないことに苦労していると思う。まぁこのゴールは正しくないと思うがね。プレミアリーグならVARカメラが正当に機能し、起こり得なかったと思う」
さらに英衛星放送『Sky Sports』の論客の一人でもある元プレミアリーグのレフェリーであるピーター・ウォルトン氏は「これはとてもおかしな判定だ」と断言。そして、自らの経験則を基に、問題となったジャッジを厳しく論じた。
「今大会はオフサイド判定が自動的にスタジアム内にも表示され、すぐに誰もが分かりやすく見直せるはずなんだ。主審もね。その技術はゴールラインを割っていたかどうかの判定にも適用されているはずなのだが、実証されなかった。私は今回の判定には途方に暮れているが、時間が経てば、彼らがなぜハイライトを見直さなかったのかがわかるはずだ。そして遅かれ早かれゴールではないという証拠映像を目にするだろう。あれは完全に線を越えていた」
世界が熱視線を送っていた日本の運命を大きく変えた1点だった。それだけにジャッジへの余波はますます広まっていきそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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51分、右サイドの堂安律が敵エリア内にクロスを供給。これはファーサイドに流れるも、ゴールラインぎりぎりで、「1ミリですけど中に入っていればいいなと思って足を伸ばしました」と語った三笘薫が滑り込みながらゴール前に折り返す。これを田中が頭で押し込んだのだ。
問題となっているのは、三笘がボールを折り返したシーンだ。多くの海外メディアでゴールラインを割っていたうえに、VARチェックの場面で主審が映像を確認しに行かなかったと批判があがっている。
試合後に英放送局『ITV』で解説を務めた元イングランド代表DFのガリー・ネビルは「日本はアグレッシブで、素晴らしい戦いを見せていたと思う」とスペイン撃破を称賛しつつ、物議を醸すシーンに持論を展開した。
「ボールがラインを越えていた可能性があるのは確かなんだ。それはカメラで見ても明らかに分かる。しかし、今大会の審判たちはより見やすいアングルのカメラ映像がないことに苦労していると思う。まぁこのゴールは正しくないと思うがね。プレミアリーグならVARカメラが正当に機能し、起こり得なかったと思う」
さらに英衛星放送『Sky Sports』の論客の一人でもある元プレミアリーグのレフェリーであるピーター・ウォルトン氏は「これはとてもおかしな判定だ」と断言。そして、自らの経験則を基に、問題となったジャッジを厳しく論じた。
「今大会はオフサイド判定が自動的にスタジアム内にも表示され、すぐに誰もが分かりやすく見直せるはずなんだ。主審もね。その技術はゴールラインを割っていたかどうかの判定にも適用されているはずなのだが、実証されなかった。私は今回の判定には途方に暮れているが、時間が経てば、彼らがなぜハイライトを見直さなかったのかがわかるはずだ。そして遅かれ早かれゴールではないという証拠映像を目にするだろう。あれは完全に線を越えていた」
世界が熱視線を送っていた日本の運命を大きく変えた1点だった。それだけにジャッジへの余波はますます広まっていきそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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