専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
日本代表

「スペインは楽なブロックに回った」元マンU戦士が森保ジャパンを独特批評!「クロアチアも勝ち進む保証はない」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.02

マンチェスター・Uの黄金時代を支えた名手ネビル。彼が世界を沸かせる躍進を見せた日本を語った。(C)Getty Images、写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表)

マンチェスター・Uの黄金時代を支えた名手ネビル。彼が世界を沸かせる躍進を見せた日本を語った。(C)Getty Images、写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表)

 激闘を制した日本に世界が熱視線を向けている。

 世界を熱狂させたのは、現地時間12月1日に行なわれたカタール・ワールドカップのグループEの最終戦でスペイン代表と対戦した日本代表だ。

 序盤から苦戦を余儀なくされた。“無敵艦隊”(スペイン代表の愛称)の華麗なパスワークに翻弄された森保ジャパンはキックオフ直後から守勢に。そして11分にアルバロ・モラタのヘディングシュートで先制を許してしまう。

 全くいいところがないまま迎えた日本。しかし、森保一監督が三笘薫と堂安律をハーフタイムに同時投入する積極采配を振るうと、これがズバリ的中する。48分に堂安が同点となる豪快な一撃を決めると、51分には三笘からの折り返しを田中碧がねじ込み逆転した。

 スペインの猛反撃にも耐えて、初戦のドイツ戦に続く大金星を挙げた日本。大会前には、各国メディアで「敗退」を予想されたグループを、なんと首位で通過したのだ。

 下馬評を覆したサムライブルーには、“サッカーの母国”のご意見番も口を出さずにはいられない。かつてマンチェスター・ユナイテッドでプレーした経験を持つ元イングランド代表DFのガリー・ネビル氏は、英放送局『ITV』の解説で、「クロアチアだって勝ち進む保証はないと思う」と断言。そのうえで、“得意”の皮肉交じりにグループEの結果を振り返っている。

「おそらくスペインはドレッシングルームに戻ったら、『楽なブロックに回った』と思うでしょう。私はそう思った。もちろん、意図的ではないよ。今日のスペインは日本に対して最後までゴールを狙っていたし、そもそもそんな判断をピッチ上ではなかなかできないからね。だけど、彼らは準決勝に行ける可能性が出たと考えているはずだ」
 
 ネビル氏の指摘通り、スペインは2位通過によって、決勝トーナメントにおいて大国が少ないブロックに回った。しかし、ここから一発勝負であり、予想を覆すアップセットが頻発している今大会において油断は大敵となる。

 ゆえにネビル氏はこうも続けている。

「ただ、この(後半)45分間で見たものは、まったくもって驚くべきものだ。ドイツが大会から消えて、日本がスペインを相手に逆転するなんて信じられないよ。そんな瞬間を見ると、アフリカやアジアのチームにもワールドカップで上に行くチャンスはあると思っている。日本はそれを示したと言えるんだ」

 アジア勢がさらに飛躍する可能性を訴えたネビル氏。はたして、サッカー界の酸いも甘いも知るレジェンドの予想は当たるのか。現地時間12月5日に行なわれるクロアチアとの決勝トーナメント1回戦での森保ジャパンの戦いを興味深く見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「主審は拒否するべきだった」2つのVAR判定を米メディアが厳しく査定…独放送局は「エラーを生み出す不公平なシステム」と批判

【関連記事】「完全に線を越えている」田中碧の殊勲弾が海外メディアで波紋! 元英代表DFは「正しくない」とVARを批判!

【関連記事】「信じられない! 同じ日本と認識できない」森保ジャパンのスペイン撃破に世界も衝撃! 英放送局は「モリヤスは戦術の天才だ」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号