ゴールラッシュに歓喜したセレソンのはしゃぎっぷりが厳しい意見を呼んだ。

　話題となっているのは、現地時間12月５日に行なわれたカタール・ワールドカップの決勝トーナメント１回戦で、韓国代表に４-１と快勝したブラジル代表の“パフォーマンス”だ。
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　大会初戦で負傷離脱を余儀なくされていたエースのネイマールが先発復帰したブラジルは、“アジアの虎”を容赦なく打ちのめした。開始早々の６分にヴィニシウス・ジュニオールのゴールで幸先よく先手を取ると、13分にはこの試合で戦列に復帰したネイマールがPKで追加点を挙げる。そして29分にリシャルリソン、36分にルーカス・パケタが得点を決め、前半でゲームを決してしまったのである。

　矢継ぎ早のゴールショーにセレソンの精鋭たちは歓喜。１点を挙げるごとに派手なダンスを披露。３点目をリシャルリソンが決めた際には、チッチ監督も交わって、鳥を真似る踊りで会場を沸かせた。

　だが、何より点差がついていたゲームで“サッカー王国”が見せた振る舞いは、韓国に対する「無礼だ」という声が相次いだ。イタリアの放送局『Sport Italia』のタンクレディ・パルメリ記者はゴールセレブレーションに参加したチッチ監督の振る舞いを含め、厳しい言葉を自身のツイッターに投稿した。
  「ちょっと待て！ チッチも選手たちにまじってゴールセレブレーションをやってるじゃないか。これは良くない。監督なら別の態度をとるべきだ。こういう振る舞いは後でしっぺ返しのように返ってくる」

　もっとも、百戦錬磨の指揮官もそうした批判は覚悟の上だった。試合後の会見で「あらかじめ計画していたものだったんだ。もちろん我々は『無礼だ』という批判を受けるということは理解しているし、そこは気を付けてやろうとした」と説明。そして「韓国の選手たちを馬鹿にしようとか、リスペクトをしないという意味ではなかったことは理解してほしい」と力説した。

　ただ、韓国メディア『Money Today』はチッチ監督の発言に対して、「言い訳のように思える」と指摘しており、理解を得るのは容易ではなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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