日本代表

「モリヤスの采配は批判できない」列島が沸いた快進撃の中で未出場。本領発揮できなかった柴崎岳にスペイン紙が注目【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.08

ベンチから戦況を見守った柴崎。チームプランの影響もあって出場機会を得られなかった彼にスペイン紙も注目する。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップにおける森保ジャパンの快進撃には、日本列島だけでなく世界が一喜一憂した。

 現地時間12月5日に行なわれたカタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦のクロアチア代表との一戦で、PK戦の末に敗戦。史上初のベスト8進出を果たせなかったのだが、グループステージでドイツ代表とスペイン代表に痛快な逆転勝ちを収め、「死の組」と言われたグループEを首位通過した森保ジャパンには、各国で称賛の声が相次いだ。

 そんなサムライブルーの中で、おそらく悔しさを押し殺しながらカタールを去ったのが、柴崎岳だ。キャリア3度目のW杯参戦となった30歳だったが、中盤には田中碧、守田正英、遠藤航が絶対軸として君臨。結局、一度もプレー機会を得られずに、4試合未出場とカタールのピッチに立てぬまま、中東を後にしたのである。

 大会後に本人は「できることは全てやった」「厳しい現実を受け止めないといけない」と淡々と語ったが、おそらく他の選手とは異なる悔しさを抱えていることだろう。そんな柴崎をスペイン・メディアもクローズアップする。日刊紙『AS』は「ガクのレガネスへの復帰は早まった」とし、W杯での日々にメッセージを寄せた。

「ガク・シバサキはカタールで出場機会は得られなかった。しかし、少なくともワールドカップのメンバー入りというレガネスでは史上初の快挙はやってのけている」
 
 柴崎について「壁が立ちはだかった」とした同紙は、日本の中盤の競争力が高まっている点を指摘し、「シバサキとは異なる選手を起用する選択をしたモリヤスの采配は、日本のハイパフォーマンスを考えれば批判できない。ドイツとスペインを破り、クロアチアと互角に渡り合ったのは指揮官の功績だ」と強調してもいる。

 W杯を戦い終え、皮肉にも怪我なくレガネスに舞い戻る柴崎。『AS』は今週末(現地時間12月11日)に行なわれるラ・リーガ2部のアンドラ戦に「出場する可能性がある」とレポート。そして「ガクがワールドカップで未出場だったという事実はレガネスが復帰のために割かなければならなかった"時間"をなくした」と伝えた。

 現在ラ・リーガ2部で昇格プレーオフ圏内まで勝点4差の9位につけているレガネス。そんなチームに、柴崎はどのような影響をもたらすだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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