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海外サッカー

「強い日本によく戦った」母国先輩がモドリッチらに労い。準々決勝ブラジル戦では「サプライズを起こせる」と確信【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.09

日本代表の長友(左)と競り合うモドリッチ(中央)。死闘を制し、準々決勝はブラジルが相手だ。(C)Getty Images。

日本代表の長友(左)と競り合うモドリッチ(中央)。死闘を制し、準々決勝はブラジルが相手だ。(C)Getty Images。

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は決勝トーナメント1回戦を終え、ベスト8が出揃った。いよいよ4強を懸けた決戦の時が近づいている。

 日本代表との死闘を制し、2大会連続で準々決勝に進出したクロアチア代表の次なる相手は、W杯5度の優勝を誇るブラジル代表。カナリア軍団は決勝トーナメント1回戦で韓国代表と対戦し、前半だけで4ゴールを奪う圧倒的な攻撃力で試合を決定付けた。もちろん、今大会の優勝候補の最右翼と言える。

 ブラジル代表はネイマール(パリ・サンジェルマン)、リシャルリソン(トッテナム)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、ラフィーニャ(バルセロナ)など前線に多くのタレントを擁し、“最強軍団”との呼び声が高い。だが、クロアチア代表もタレントでは決して見劣りはしない。

 イバン・ペリシッチ(トッテナム)、マテオ・コバチッチ(チェルシー)、マルセロ・ブロゾビッチ(インテル)など、欧州の強豪クラブでレギュラーを張る選手が多く、最終ラインには成長著しい20歳のヨシュコ・グバルディオル(ライプツィヒ)が君臨。陣容は前回大会のファイナリストチームと遜色はない。そんなタレント軍団を束ねる大黒柱が、背番号『10』のルカ・モドリッチだ。
 
 スペインのレアル・マドリーに所属する37歳は、ピッチ上の監督として攻守のスイッチを入れ、圧倒的な存在感を放つ。クロアチアの司令塔であり、献身的なプレースタイルでチームを鼓舞する。そんな闘将モドリッチに同僚たちは全幅の信頼を寄せる。

 モドリッチのキャプテンシーの一端として表れているのが、FIFAのドキュメンタリー番組『Captains』のあるシーンでのことだ。GKドミニク・リバコビッチがモドリッチに、「なぜ、ルカはミスをしないんだ?」と尋ねた。すると、「誰にでもミスはある。ドミニクの問題は、ミスをすることを恐れていることだと思うよ」と主将はアドバイスした。

 迎えた日本との決勝トーナメント1回戦。PK戦までもつれた激闘は、GKリバコビッチが日本のシュートを3本止めるスーパーセーブの大活躍で、クロアチアをベスト8に導いた。試合後、モドリッチとリバコビッチは顔を突き合わせ、勝利の余韻に浸った。
 
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