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「明るい未来を予兆させる」日本は唯一の特A評価! 米放送局が躍進目立ったアジア勢の格付けを発表。韓国の“将来予想”は――【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.12

ベスト8の壁は越えられなかったが、大国をなぎ倒した日本。彼らの健闘は高く評価されている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 先月20日に開幕を迎えたカタール・ワールドカップも、いよいよベスト4が出揃った。アルゼンチン対クロアチア、フランス対モロッコというカードは、いずれも世界でも指折りのタレントを要するチーム同士によるマッチアップであり、ファイナリストが誰になるのかは実に興味深いところだ。

 初の中東開催となった今大会は、冬開催という特殊な条件下で実施され、グループステージから熱戦が続いた。そのなかで目立ったのは、ドイツとスペインという大国を撃破した日本代表を筆頭とするアジア勢の躍進だ。

 参戦した6か国のうち史上初となる3か国(日本、韓国、オーストラリア)が決勝トーナメント(T)に進出を果たした今大会のアジア勢。この結果はカタール以外の5か国がいずれも1勝以上をあげ、世界に鮮烈なインパクトを与えた。

 そんな大会を彩った躍進を海外メディアもクローズアップする。米スポーツ専門局『ESPN』は「2026年に向け最も好位置につけているアジアのチームはどこか?」と銘打った特集記事を掲載。今大会を振り返りつつ、カナダ、メキシコ、米国による共催となる4年後のW杯での躍進を占った。

 まず、同局は26年大会から出場チームが48に拡大される影響から「少なくともカタール大会に出場したアジアのどのチームにもこの4年間で飛躍するチャンスがある」と断言。そのうえで6か国を展望しているのだが、ドイツ、スペインという優勝候補の一角をなぎ倒した日本には唯一の「A+」をつけ、次のように予想している。
 
「PK戦の末に初の準々決勝進出を逃した傷が2026年大会に向けてモチベーションとなるに違いない。おそらくチームの柱である主将のマヤ・ヨシダ、ベテランDFユウト・ナガトモ、ヒロキ・サカイが抜けることになりそうだが、現チームで26年大会も30歳未満はダイチ・カマダ、タケフサ・クボ、カオル・ミトマ、アオ・タナカ、リツ・ドウアン、タケヒロ・トミヤスで、彼らは状態が良く、意欲があれば次も出場する。これほど多くの有望な若手たちが、すでにサムライブルーで不可欠な存在となっていることは、明るい未来を予兆させるものだ」

 また同局は、今回のW杯で決勝トーナメント進出を果たした韓国とオーストラリアに「B+」、大会初戦でアルゼンチンを撃破したサウジアラビアを「B」、イランを「B-」、カタールを「C」とした。

 このなかで、グループステージ最終節でポルトガルを打ち破るドラマティックな展開を見せた韓国については、「絶対的なスターであるソン・フンミンも26年には34歳となる。ワールドクラスのパフォーマンスを発揮できるだろうが、今よりも多くのサポートが必要になる」と予想し、「今後数年でさらなる原石の発掘ができるかが彼らのカギになる」と説いた。

 大会全体のクオリティーも格段に高まった今大会。そのなかで世界に衝撃をもたらしたアジアの国々は4年後にいかなる結果を残せるか。すでに始まっている競争への楽しみは尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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