「何見てんだよ、バカ野郎。どっか行けよ!」
普段は温厚なイメージがあるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが発した言葉は、驚きとともに世界に広まった。現地時間12月9日に行なわれたカタール・ワールドカップの準々決勝で、PK戦の末にオランダを撃破した直後に実施されたインタビュー中の出来事だった。
合計16枚ものイエローカードが飛び交った荒れた試合だった。ゆえにピッチ上で相手ベンチと睨み合うなど、フラストレーションを溜め込んでいたであろうアルビセレステ(アルゼンチン代表の愛称)の10番は、苛立っていた。そして、彼はインタビューゾーンで、「(メッシを)フットボーラーとして本当に尊敬していた」という相手FWヴォウト・ヴェフホルストが歩み寄ろうとした際に、冒頭の言葉で"口撃"したのである。
いまも話題となり続けている騒動について、「あんなに怒っているレオ(メッシの愛称)を見たのは初めてで、ショックだった」と振り返ったのは、アルゼンチンのスポーツ専門局『Tyc Sports』の記者で、問題の場面でインタビュアーを務めていたガストン・エドゥル氏だ。
試合中もピッチサイドからリポートを担当していたという彼は『Tyc Sports』で、「あの時は色々なことが迅速に行なわれてから、何を言っていたかまでは正直分からない。だけど、通路ではオランダの選手も、アルゼンチンの選手も不満をぶつけあっていたんだ」と告白。そしてメッシがヒートアップした"原因"について明かしている。
「最初はレオが一番冷静だったんだ。彼ら(アルゼンチンの面々)が挑発されたのはPK戦の時だった。たしかに試合全体を通して、両チームともエキサイトしていたが、決定打となったのはその瞬間だったんだよ。オランダがアルゼンチンをけなしたんだ。そこでレオは熱くなった。
そしてロッカールームに繋がる道で、19番(ヴェフホルスト)がメッシに近づいて『シャツ(ユニホーム)をくれないか』と言ったんだ。でも、もう完全に熱くなっていた彼は神経を逆なでされて、ああやってエキサイトしてしまったんだよ。すっかり冷めきっていたオランダの選手は困惑していたように僕には見えた」
その後に自身が担当となっていたメッシのフラッシュインタビューについては「何を訊いても、僕の言葉は届いてなかったと思う。もうそれどころじゃなかったんだ」と記者泣かせの状況を振り返ったエドゥル氏。一部メディアで報じられたアルゼンチンの選手たちが見せた振る舞いに対するFIFA(国際サッカー連盟)からの制裁の可能性については、次のように論じている。
「それは考えられない。あの時、現場にはFIFAの人間も大勢いて、何が起きていたかは見ていた。それに私は彼らから『罰せられることはないだろう』と言われた。でも、僕はレオに情熱を感じた。カタール大会について思い出すとき、あのフレーズは必ず語られると思う。それぐらいにレオは、いままで以上にアルゼンチン人らしく、国民を熱狂させたんだ」
世界で波紋を呼んだメッシの「バカ野郎発言」。その舞台裏は偉才の情熱が垣間見えるものだった。
構成●THE DIGEST編集部
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普段は温厚なイメージがあるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが発した言葉は、驚きとともに世界に広まった。現地時間12月9日に行なわれたカタール・ワールドカップの準々決勝で、PK戦の末にオランダを撃破した直後に実施されたインタビュー中の出来事だった。
合計16枚ものイエローカードが飛び交った荒れた試合だった。ゆえにピッチ上で相手ベンチと睨み合うなど、フラストレーションを溜め込んでいたであろうアルビセレステ(アルゼンチン代表の愛称)の10番は、苛立っていた。そして、彼はインタビューゾーンで、「(メッシを)フットボーラーとして本当に尊敬していた」という相手FWヴォウト・ヴェフホルストが歩み寄ろうとした際に、冒頭の言葉で"口撃"したのである。
いまも話題となり続けている騒動について、「あんなに怒っているレオ(メッシの愛称)を見たのは初めてで、ショックだった」と振り返ったのは、アルゼンチンのスポーツ専門局『Tyc Sports』の記者で、問題の場面でインタビュアーを務めていたガストン・エドゥル氏だ。
試合中もピッチサイドからリポートを担当していたという彼は『Tyc Sports』で、「あの時は色々なことが迅速に行なわれてから、何を言っていたかまでは正直分からない。だけど、通路ではオランダの選手も、アルゼンチンの選手も不満をぶつけあっていたんだ」と告白。そしてメッシがヒートアップした"原因"について明かしている。
「最初はレオが一番冷静だったんだ。彼ら(アルゼンチンの面々)が挑発されたのはPK戦の時だった。たしかに試合全体を通して、両チームともエキサイトしていたが、決定打となったのはその瞬間だったんだよ。オランダがアルゼンチンをけなしたんだ。そこでレオは熱くなった。
そしてロッカールームに繋がる道で、19番(ヴェフホルスト)がメッシに近づいて『シャツ(ユニホーム)をくれないか』と言ったんだ。でも、もう完全に熱くなっていた彼は神経を逆なでされて、ああやってエキサイトしてしまったんだよ。すっかり冷めきっていたオランダの選手は困惑していたように僕には見えた」
その後に自身が担当となっていたメッシのフラッシュインタビューについては「何を訊いても、僕の言葉は届いてなかったと思う。もうそれどころじゃなかったんだ」と記者泣かせの状況を振り返ったエドゥル氏。一部メディアで報じられたアルゼンチンの選手たちが見せた振る舞いに対するFIFA(国際サッカー連盟)からの制裁の可能性については、次のように論じている。
「それは考えられない。あの時、現場にはFIFAの人間も大勢いて、何が起きていたかは見ていた。それに私は彼らから『罰せられることはないだろう』と言われた。でも、僕はレオに情熱を感じた。カタール大会について思い出すとき、あのフレーズは必ず語られると思う。それぐらいにレオは、いままで以上にアルゼンチン人らしく、国民を熱狂させたんだ」
世界で波紋を呼んだメッシの「バカ野郎発言」。その舞台裏は偉才の情熱が垣間見えるものだった。
構成●THE DIGEST編集部
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