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歴代W杯決勝に最も多くの選手を送り込んだクラブは? 今大会も独伊の名門が1982年から続くファイナリスト輩出を継続!

THE DIGEST編集部

2022.12.15

アルゼンチンとフランスという対戦カードとなったW杯決勝。果たしてトロフィーを手にするのはどちらか? (C) Getty Images

 カタール・ワールドカップはいよいよ佳境を迎え、12月18日には世界王者が決定することになる。

 1930年に始まった4年に1度のコンペティションは、今回で22回を数えており、決勝戦に限っても、様々な歴史を有している。前回大会までを振り返ると、この最終ラウンドに駒を進めたのは、ここまで欧州と南米の国だけであり、前者が28回、南米が14回。その内訳は、ドイツ8回、イタリア6回、オランダ3回、フランス3回、チェコスロバキア2回、ハンガリー2回、スウェーデン1回、イングランド1回、スペイン1回、クロアチア1回、ブラジル7回、5回、ウルグアイ2回である。

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 欧州勢の勝利は12回(イタリア4回、ドイツ4回、フランス2回、イングランド1回、スペイン1回)、南米が9回(ブラジル5回、ウルグアイ2回、アルゼンチン2回)で、直近の4大会は全て欧州(2006年大会から順にイタリア、スペイン、ドイツ、フランス)が制している。

 また、スコアに注目すると、1986年までの13大会では、数値の違いはあれど、全ての決勝で両チームが得点を記録していたが、サッカー界に守備的な傾向が強くなっていくと、1990年大会では西ドイツが1-0でアルゼンチンを下し初めて決勝で無失点での決着となった。続く1994年大会ではブラジルとイタリアがスコアレスからのPK戦で王者を決定。そして1998年からの6大会のうち、4大会で勝者がクリーンシートを達成したが、前回大会はフランスとクロアチアの対戦で4-2と、1958年大会(5-2)に次いで史上2番目(タイ)に多いゴールが生まれた。

 選手の所属クラブで見ると、歴代の決勝に最も多くの選手を送り込んでいるのは、バイエルンで40人、以下インテル(36人)、ユベントス(33人)、ミラン(26人)とイタリア勢が続き、19人でレアル・マドリー、ケルン、サンパウロが並び、18人はバルセロナとローマ、以降はドルトムント(17人)、サントス(15人)、ハンブルク、ペニャロール、ボタフォゴ(ともに14人)、ナシオナル、バスコ(13人)となっている。

 さらに、優勝チームのメンバーの所属クラブでは、ユベントスが25人でトップ。以降はバイエルン(24人)、インテル(20人)、ローマ(16人)、サントス(15人)、ペニャロール(14人)、ナシオナル、サンパウロ(ともに13人)、バルセロナ、レアル・マドリー、ボタフォゴ(ともに11人)、ミラン(10人)、ケルン、パルメイラス(ともに9人)と続く。
 
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今大会もドイツとイタリアの名門から決勝の舞台を踏む選手を輩出