初の中東開催となったカタール・ワールドカップ(W杯)は、PK戦にまでもつれた決勝でフランス代表を撃破したアルゼンチン代表が優勝。唯一手できていなかったタイトルを手にしたリオネル・メッシをはじめとする面々は、36年ぶりに訪れた歓喜に酔いしれた。
南米王者の戴冠で幕切れとなった約1か月の熱闘の最中には、さまざまな話題がピッチ内外で提供された。そのなかで各国から賛辞を贈られ、小さくないフィーバーを巻き起こしたのが、日本人によるスタジアムの清掃活動だった。
すべては11月20日のカタール代表とエクアドル代表による開幕戦後の振る舞いがキッカケだった。試合観戦を終えた多くのサポーターたちが足早に帰路に就くなか、サムライブルーのユニホームを身にまとった日本人たちが自席周辺のゴミを収集。この試合と関係のない彼らの行動がSNSを中心に拡散されると、世界中から「素晴らしい」「これが日本人の愛すべきところだ」といった賛辞の声が寄せられたのである。
大会期間中には日本人たちを模範とする人々も現れ、フランスやモロッコ、サウジアラビアなど各国サポーターたちも同じようにゴミを出さないように振る舞い、その輪は一気に広まっていった。
PK戦の末に敗退を余儀なくされたクロアチア戦後にも清掃は怠らなかった日本人たち。大会を彩ったと言っても過言ではないその振る舞いは、海外メディアに強烈なインパクトを残したようである。大会終了を受け、「カタールで最も印象に残った出来事」と銘打った記事を掲載した豪メディア『SBS Sports』は、「日本人のファンがゴミを掃除する様子は、彼らの持つ心優しさと気品を感じさせた」とピックアップした。
「それだけじゃなく日本のファンは、ゴミと同然のように捨てられた他国の国旗を拾い、座席に置いたり、持ち帰ったりする姿が見られた。この素晴らしいおもてなしは、世界中のサッカーファンに、サッカーが持つ美しさと団結力を再認識させた」
また、中東全体にネットワークを誇るカタールの放送局『Al Jazeera』も「このワールドカップのハイライトは、日本人がドイツに勝ったことと、その試合後にゴミを拾い集めて帰ったことだ」とクローズアップ。そして、「日本人にとっては『アタリマエ(当たり前)』のことであるゴミ拾いに、我々は日本代表選手たちがピッチで示したリスペクトの精神を見た」と熱く論じた。
いまだ称賛され続けているカタールW杯での清掃活動。この日本では何気ない行動が、各国のサッカー界で広まっていくのを願いたい。
構成●THE DIGEST編集部
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すべては11月20日のカタール代表とエクアドル代表による開幕戦後の振る舞いがキッカケだった。試合観戦を終えた多くのサポーターたちが足早に帰路に就くなか、サムライブルーのユニホームを身にまとった日本人たちが自席周辺のゴミを収集。この試合と関係のない彼らの行動がSNSを中心に拡散されると、世界中から「素晴らしい」「これが日本人の愛すべきところだ」といった賛辞の声が寄せられたのである。
大会期間中には日本人たちを模範とする人々も現れ、フランスやモロッコ、サウジアラビアなど各国サポーターたちも同じようにゴミを出さないように振る舞い、その輪は一気に広まっていった。
PK戦の末に敗退を余儀なくされたクロアチア戦後にも清掃は怠らなかった日本人たち。大会を彩ったと言っても過言ではないその振る舞いは、海外メディアに強烈なインパクトを残したようである。大会終了を受け、「カタールで最も印象に残った出来事」と銘打った記事を掲載した豪メディア『SBS Sports』は、「日本人のファンがゴミを掃除する様子は、彼らの持つ心優しさと気品を感じさせた」とピックアップした。
「それだけじゃなく日本のファンは、ゴミと同然のように捨てられた他国の国旗を拾い、座席に置いたり、持ち帰ったりする姿が見られた。この素晴らしいおもてなしは、世界中のサッカーファンに、サッカーが持つ美しさと団結力を再認識させた」
また、中東全体にネットワークを誇るカタールの放送局『Al Jazeera』も「このワールドカップのハイライトは、日本人がドイツに勝ったことと、その試合後にゴミを拾い集めて帰ったことだ」とクローズアップ。そして、「日本人にとっては『アタリマエ(当たり前)』のことであるゴミ拾いに、我々は日本代表選手たちがピッチで示したリスペクトの精神を見た」と熱く論じた。
いまだ称賛され続けているカタールW杯での清掃活動。この日本では何気ない行動が、各国のサッカー界で広まっていくのを願いたい。
構成●THE DIGEST編集部
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