スーパースターの到着に、アラブの街は歓喜の渦となしている。

　ポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドの獲得で世界中のフットボールファン、関係者から熱視線を浴びているサウジアラビアのアル・ナスル。C・ロナウドは現地１月３日の19時にサウジアラビアの首都リヤドの空港に到着し、数千人もの現地ファンから熱烈な歓迎を受けた。
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　地元の国営テレビ局『Al Ekhbariya』によると、C・ロナウドは月曜日遅くリヤドに到着。多くのアシスタントとともに市内の高級ホテルに滞在しているという。

　フランスの国際通信『AFP通信』は「C・ロナウドは大勢のアシスタントだけでなく、民間の警備会社まで一緒に連れてきた」と超厳戒体制で入国したことを伝え、ある関係者は火曜日の現地19時（日本時間16時）にリヤドにあるアル・ナスルの本拠地ミルスールパーク・スタジアム（2万5000人収容）に登場すると同社に語っている。

　アル・ナスル指揮官のルディ・ガルシア監督もCR7の到着を「彼ほどの選手との契約は並外れたもので、サウジアラビアのサッカー界の発展に貢献する」と歓迎している。

　過去には仏リーグ・アンのリヨンや伊セリエAのローマで監督を務めたフランス人指揮官は、37歳のスーパースターの加入に期待を寄せ「最初の目標は彼がチームに適応し、アル・ナスルでのプレーを楽しみ、ファンを楽しませるように働くことだ」と述べている。
  　スペインのレアル・マドリーでチャンピオンズ・リーグ優勝4回、リーガ2回、個人でもリーガ得点王３回など、９シーズンの在籍で同クラブに数え切れない程のタイトルをもたらしたC・ロナウド。かつてスペイン国内を熱狂させたCR７の動向は、同メディアも注視しており、​​​日刊紙『Marca』は今回の移籍でC・ロナウドの役割がピッチ上だけに限らないと、次のように指摘する。

「C・ロナウドは大規模な広告契約、サウジアラビアを宣伝するイベントへの出演に明け暮れる。さらに、2030年または2034年に彼らが求めているワールドカップ開催への入札イメージを引き受けることになるだろう。この契約には、彼が豪華な家に住み、スペインやポルトガルに行くための飛行機を持ち、本人や家族が必要としそうなものには細やかに対応するというオマケまで付いている」

　さらに同紙は、アル・ナスルがC・ロナウドに続く大物獲得を画策しているという。

「クラブはC・ロナウドのために銀河系チームを作りたいと考えているようだ。彼らはアラビアン・レアル・マドリーになることを夢見ており、それゆえセルヒオ・ラモスやルカ・モドリッチの獲得を狙っている。すでに移籍市場はオープンになっており、現在のメンバーから離脱もあれば、チームのレベルをさらに上げることができる選手の獲得もあり得るだろう」

　カタール・ワールドカップで一気にサッカー熱のボルテージが上がったアラブ諸国。CR７のサウジアラビア挑戦は、アジアサッカーに変化を起こすのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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