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「まともなプレー」「チャンスを浪費」公式戦2か月半ぶり先発の冨安健洋、攻撃面で現地評価は二分… 守備面では「問題なし」

THE DIGEST編集部

2023.01.12

攻撃面では評価が分かれた冨安だが、守備では安定したプレーを見せた。(C) Getty Images

 現地時間1月9日に行なわれたFAカップ3回戦で、アーセナルは3部のオックスフォード・ユナイテッドを3-0で撃破した。

【動画】2か月半ぶり先発の冨安健洋が攻守に存在感! FA杯3回戦オックスフォード・U戦ハイライト
 敵地での一戦、「ガナーズ」は番狂わせを狙う相手の果敢な攻撃を幾度か受けながらも、63分にセットプレーからマハメド・エルネニーがヘッドで先制弾を叩き込むと、70、76分とエディー・ヌケティアがスルーパスから連続得点を決めて勝利を確定。次ラウンドでは、強敵マンチェスター・シティと対戦することが決定した。なお試合後、オックスフォードの選手の警告をめぐって八百長の疑いが生じ、FA(イングランドサッカー協会)が調査に乗り出したという。

 ふくらはぎの負傷に長く付きまとわれてきた冨安健洋は、公式戦では10月30日のプレミアリーグ第14節ノッティンガム・フォレスト戦以来となる2か月半ぶりの先発出場を果たし、定位置の右SBでプレー。試合後には自身のSNSにプレー写真を公開するとともに「次へ」と記し、またサポーターへの感謝の言葉を投稿した。

 彼に対する現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点で、チーム3番目となる「7」を与え、日刊紙『Evening Standard』は「6」。寸評は「前半は難しいものとなり、カタール・ワールドカップの後の休暇を経て、彼が少しばかり衰えたように見えた。しかし、試合が進むにつれて良くなり、多くの適切なプレーを披露した」と、良い点と悪い点が半々の内容となっている。

 対して『THE Sun』紙は、「冨安は常に最も攻撃的なSBというわけではないが、先制点を求めて再三、ブカヨ・サカの右側に適切なオーバーラップを行なった。さらに記憶に残るのは、CKで彼がオックスフォードのGKエドワード・マッギンティに混乱を引き起こしたことである」とポジティブに評したが、採点はこちらも及第点の「6」に止まった。

 スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、最終ラインで最高の「7」という高採点としたが、「10月以来の先発出場となった冨安だが、GKマッギンティに対してロークロスを入れたチャンスの場面(GKがキャッチ)では、もっと上手くやれたはずだ。しかし、後半は幾度か良いタイミングで仕掛け、まともなプレーを見せた」と、問題点を挙げることを忘れていない。
 
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専門サイトでは攻撃面で厳しい評価…「幾つか衝撃的なプレーをしてしまった」