白熱の一戦でのレフェリングに批判の声が上がっている。現地1月14日に行なわれたラ・リーガ第17節で、久保建英が所属するレアル・ソシエダとアスレティック・ビルバオの「バスク・ダービー」での出来事だ。
本拠地に宿敵を迎えた“ラ・レアル”(R・ソシエダの愛称)が、久保のゴールを含む3-1で快勝した大一番にあって、批判を受けているのは、クアドラ・フェルナンデス主審。彼のレフェリングにおいて、何よりも波紋を広げているのは、37分にR・ソシエダが追加点を挙げた直後の場面だ。
この時、鮮やかな一撃を決めた久保は興奮状態となり、ユニホームを脱ぎ、さらにスタンドに飛び込んだのだが、いずれも警告の対象となる行為だった。しかし、フェルナンデス主審は21歳の日本人アタッカーに1枚のイエローカードを出すにとどまり、退場処分としなかったのである。
久保とラ・レアルにとっては幸運であり、ビルバオにとっては主審の“過失”と言えるジャッジだ。ゆえにダービーに敗れたチームの地元メディアでは、38歳のスペイン人レフェリーへの怒りが噴出している。
日々ビルバオの情報を発信している日刊紙『deia』は「フェルナンデスは笛を持った望まれない主人公だ」と銘打ったレポートを掲載。そのなかで久保を退場としなかったシーンについて厳しい言葉を投げかけている。
「何度となくビルバオの選手たちは抗議に駆けつけたが、マドリードのレフェリーが下した判定は誰も覆せなかった。退場になるはずのクボはなぜかピッチに居続けた。ルールが明確だ。シャツを脱ぐことも、観客と一緒にゴールを祝うことも、イエローカードの対象となると定められている。しかし、最初にシャツを脱ぎ、次に数人のサポーターを抱きしめてゴールを祝った日本人に、ルールを無視したクアドラ・フェルナンデスは1枚のイエローカードを見せただけだった」
なお、この試合では60分に、自陣エリア内で久保を倒してPKを献上したジェライ・アルバレスが2度目の警告を受けて退場となっている。そうした贔屓クラブへの苦しい判定もあり、同紙は「彼がゲームを変えた。あの瞬間(ジェライの退場)からアスレティックは何もできなくなった」と糾弾している。
構成●THE DIGEST編集部
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本拠地に宿敵を迎えた“ラ・レアル”(R・ソシエダの愛称)が、久保のゴールを含む3-1で快勝した大一番にあって、批判を受けているのは、クアドラ・フェルナンデス主審。彼のレフェリングにおいて、何よりも波紋を広げているのは、37分にR・ソシエダが追加点を挙げた直後の場面だ。
この時、鮮やかな一撃を決めた久保は興奮状態となり、ユニホームを脱ぎ、さらにスタンドに飛び込んだのだが、いずれも警告の対象となる行為だった。しかし、フェルナンデス主審は21歳の日本人アタッカーに1枚のイエローカードを出すにとどまり、退場処分としなかったのである。
久保とラ・レアルにとっては幸運であり、ビルバオにとっては主審の“過失”と言えるジャッジだ。ゆえにダービーに敗れたチームの地元メディアでは、38歳のスペイン人レフェリーへの怒りが噴出している。
日々ビルバオの情報を発信している日刊紙『deia』は「フェルナンデスは笛を持った望まれない主人公だ」と銘打ったレポートを掲載。そのなかで久保を退場としなかったシーンについて厳しい言葉を投げかけている。
「何度となくビルバオの選手たちは抗議に駆けつけたが、マドリードのレフェリーが下した判定は誰も覆せなかった。退場になるはずのクボはなぜかピッチに居続けた。ルールが明確だ。シャツを脱ぐことも、観客と一緒にゴールを祝うことも、イエローカードの対象となると定められている。しかし、最初にシャツを脱ぎ、次に数人のサポーターを抱きしめてゴールを祝った日本人に、ルールを無視したクアドラ・フェルナンデスは1枚のイエローカードを見せただけだった」
なお、この試合では60分に、自陣エリア内で久保を倒してPKを献上したジェライ・アルバレスが2度目の警告を受けて退場となっている。そうした贔屓クラブへの苦しい判定もあり、同紙は「彼がゲームを変えた。あの瞬間(ジェライの退場)からアスレティックは何もできなくなった」と糾弾している。
構成●THE DIGEST編集部
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