現地時間１月14日、プレミアリーグ第20節が行なわれ、ブライトンはリバプールを３-０で下した。

　ホームで強豪を迎えた一戦、ブライトンは序盤から攻勢に立って幾つかチャンスを創出。前半は無得点に終わったものの、後半開始直後、中盤でのボール奪取から、アダム・ララーナの縦パスを受けた三笘薫がゴール前に流したボールをソリー・マーチが合わせて先制する。

　好調のマーチは７分後、エバン・ファーガソンのパスを受けて左に流れながら、難しい体勢でのシュートをゴール右隅に突き刺して加点。そして81分には、マーチの頭でのパスから、ダニー・ウェルベックが浮き球で相手DFの頭上を越し、狭いコースを射抜いた。

　この試合でも２列目の左サイドとして先発出場を果たした三笘は、これまで同様に積極的かつ効果的な仕掛けで強豪チームの守備陣を翻弄。対峙するトレント・アレクサンダー=アーノルドを置き去りにして自らフィニッシュまで持ち込んだほか、アシストは記録されなかったものの、前述の通り、プレッシャーを物ともせずに重要な先制点をお膳立てしてみせた。
  　試合後、ロベルト・ゼ・デルピ監督は、強敵を圧倒した試合内容に満足感を示すとともに、「マーチはファンタスティックな選手だ。そして、ミトマも同様だ。繰り返して言うが、私は素晴らしいチームを持っており、スタメンの11人を選び出すのは非常に難しい」と、選手を称賛。クラブの公式サイトも、「マーチとミトマは再三、ゴールに近づいた。２人はリバプール守備陣の裏側のスペースを利用した」と伝えている。

　現地メディアの評価を見ると、日刊紙『Sunday Times』は「マーチは２得点に相応しいプレーを見せたが、ミトマも左サイドで素晴らしかった」「ミトマはかつて筑波大学に通うために選手としてのキャリアを棚上げし、そこでドリブルの方法と相手を１対１で倒す最善の方法を研究し、論文も書いたが、その答えは簡単に出されたように見えた」と記した。

　同じく日刊紙『Daily Mail』は「ミトマはそのスピードと狡猾さで、イングランド代表の右SB（アレクサンダー＝アーノルド）を簡単に打ち負かした」、日刊紙『The Observer』は「リバプールの右サイドは、ミトマの加速によって度重なる問題を引き起こされた」と、日本人アタッカーのプレーがいかに効果的だったことを示している。