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Jリーグ・国内

12年半ぶりにJ復帰する香川真司のキャリアを海外メディアが再脚光!「2つの巨人でプレーした影響力のある人物」

THE DIGEST編集部

2023.02.02

C大阪に復帰が決まった香川。海外メディアは独国、英国時代の活躍をフォーカスした。(C)Getty Images

C大阪に復帰が決まった香川。海外メディアは独国、英国時代の活躍をフォーカスした。(C)Getty Images

 日本代表でエースナンバーの10番を背負った男が、Jリーグに復帰する。

 2月1日、J1のセレッソ大阪は2014、18年ワールドカップに出場した元日本代表の香川真司がベルギー1部リーグのシント=トロイデンから完全移籍で加入すると正式発表した。ドルトムント(ドイツ)やマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)など、欧州トップクラブの主力として活躍してきた33歳は、12年半ぶりに古巣に復帰する。

 日本代表として通算97試合・31得点をマークしたミッドフィルダーの日本復帰は、海外メディアも興味を示している。英国の日刊紙『The Sun』は「マンチェスター・ユナイテッドのヒーローであるシンジ・カガワが、ヨーロッパでのキャリアを成功させた後、幼少期のクラブであるセレッソ大阪に復帰した」と2013年にマンUのリーグ制覇に貢献した日本人のJリーグ復帰を報じている。

 他にも、米スポーツ専門局「ESPN」は「シンジ・カガワが、きらびやかな履歴書を携えてJリーグに復帰」と配信。「カガワの13年間の海外活動がついに終了し、2006年に彼のプロサッカー人生の旅が始まった最初のクラブ、セレッソ大阪への復帰が確認された」と元日本代表の国内復帰を伝えた。

 配信記事では、香川のこれまでの欧州での活躍を詳細に振り返っている。なかでも、ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで過ごした2つの時代については、やはり多くのページが割かれていた。

 ドルトムント時代については「彼は 23 歳までに 2 度のブンデスリーガ王者になり、2010 年から 2012 年にかけてユルゲン・クロップ(現在はリバプール監督)の下で、ドルトムントの連覇に重要な役割を果たした」と綴る。
 
 一方で、マンU時代は「プレミアリーグでハットトリックを達成した最初のアジア人となったが、すぐに下り坂になった」と指摘し、「アレックス・ファーガソンの監督勇退とデビッド・モイーズの新監督就任により、カガワは次第に取り残された。カガワのような狡猾なテクニシャンは、すぐにバックアップメンバーになり、フィールドよりもベンチで見られることが多くなった」と指揮官交代後は苦汁の連続だったと言及している。

 しかし、「カガワの13年間は決して成功できなかったと意味するものではない」と同メディアは断言する。なぜなら、「彼は欧州のトップクラブでリーグ優勝を果たし、世界のサッカー界の2つの巨人でプレーした影響力のある人物だ。カガワの非凡な才能は、ヒデトシ・ナカタやシュンスケ・ナカムラのようなゲームメイカーにもなり得ることを思い出させた」と香川の欧州での功績は、過去の日本人フットボーラーたちと遜色がないと強調する。

 海外メディアにとっても、ドイツとイングランドでの活躍のインパクトが強烈に刻みこまれている香川。2010年以来のプレーとなるJリーグでは、いったいどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。香川の加入記者会見は今月5日に予定されている。

構成●THE DIGEST編集部

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