かつて日本代表のナンバー10を背負った男の去就が注目を集めている。現地1月28日、ベルギーメディア『HBVL』は「シンジ・カガワがわずか1年でSTVVを退団し、日本へ舞い戻る」とし、Jリーグ復帰の可能性が高まっているとすっぱ抜いたのである。
昨年1月からシント=トロイデンに加わった香川真司。しかし、相次ぐ故障もあって満足のいくパフォーマンスを見せられてはいなかった。そうした状況下で「カガワは即座にJリーグへ移籍する」と伝えた同メディアは、移籍時期こそ明記しなかったが、33歳になる元日本代表MFの母国復帰への意欲が限りなく前向きなものであるとしている。
セレッソ大阪からドイツへ渡って12年半――。香川はヨーロッパサッカーの酸いも甘いも経験した。闘将ユルゲン・クロップ(現リバプール監督)の薫陶を受けたドルトムント時代にはブンデスリーガ連覇を経験するなど絶対的レギュラーとして活躍。さらに2012年の夏にはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、1年目からプレミアリーグ制覇を経験するなど順調にステップアップしていった。
ところが、彼のキャリアは突然暗転する。マンチェスター・U移籍2年目に、27年間もチームを指揮していた百戦錬磨の名将アレックス・ファーガソンが退任すると、出場機会が激減。チームが過渡期を迎えるなかで香川の存在感は薄れていき、2014年の夏にドルトムントへ復帰を果たした。
ただ、この時すでに全盛期の輝きを失っていた技巧派MFは、本領を発揮しきれなかった。出場機会が限られた影響から2019年1月にトルコの名門ベシクタシュに移籍。その後はスペイン2部のサラゴサ、ギリシャ1部のPAOKと渡り歩き、昨年1月にSTVVに加わったが、コンスタントに活躍しきれなかった。
33歳にしてキャリアの岐路に立たされている。どこかもどかしさもある香川の現状については、彼の最盛期をよく知るドイツからも厳しい声が飛んでいる。スポーツサイト『Spox』は「ここ数年は明らかに順調ではなかった。しばしば故障に悩まされた日本代表のスターは、一貫性のある練習にすら取り組めなかった」と指摘。そのうえで、次のように断じている。
「ギリシャでもまともプレーできなかった彼のフィットネスレベルは疑問符のつくものであり、シント=トロイデンでの輝きも限りなくわずかなものだった。もはやいつ契約が切られてもおかしくはない。いまのカガワには、その意欲的な精神力が弱くなっている肉体を凌駕できるのかという疑問が投げかけられている」
コンディション不足により、苦心している感が否めない香川。そんな天才はJリーグに舞い戻って、もう一度、輝きを放つのか。彼の動向は世界から熱視線が注がれている。
構成●THE DIGEST編集部
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セレッソ大阪からドイツへ渡って12年半――。香川はヨーロッパサッカーの酸いも甘いも経験した。闘将ユルゲン・クロップ(現リバプール監督)の薫陶を受けたドルトムント時代にはブンデスリーガ連覇を経験するなど絶対的レギュラーとして活躍。さらに2012年の夏にはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、1年目からプレミアリーグ制覇を経験するなど順調にステップアップしていった。
ところが、彼のキャリアは突然暗転する。マンチェスター・U移籍2年目に、27年間もチームを指揮していた百戦錬磨の名将アレックス・ファーガソンが退任すると、出場機会が激減。チームが過渡期を迎えるなかで香川の存在感は薄れていき、2014年の夏にドルトムントへ復帰を果たした。
ただ、この時すでに全盛期の輝きを失っていた技巧派MFは、本領を発揮しきれなかった。出場機会が限られた影響から2019年1月にトルコの名門ベシクタシュに移籍。その後はスペイン2部のサラゴサ、ギリシャ1部のPAOKと渡り歩き、昨年1月にSTVVに加わったが、コンスタントに活躍しきれなかった。
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「ギリシャでもまともプレーできなかった彼のフィットネスレベルは疑問符のつくものであり、シント=トロイデンでの輝きも限りなくわずかなものだった。もはやいつ契約が切られてもおかしくはない。いまのカガワには、その意欲的な精神力が弱くなっている肉体を凌駕できるのかという疑問が投げかけられている」
コンディション不足により、苦心している感が否めない香川。そんな天才はJリーグに舞い戻って、もう一度、輝きを放つのか。彼の動向は世界から熱視線が注がれている。
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