ドイツ・ブンデスリーガ２部、デュッセルドルフの田中碧は1月27日、FCマクデブルク戦でフル出場し、チームの3対2の勝利に貢献した。この試合は田中にとって昨年秋に開催され自身も出場したカタール・ワールドカップ（W杯）後、最初の公式戦となり、良い形での再スタートを切ることとなった。

【動画】田中碧が歓喜する姿も！ デュッセルドルフがマクデブルク戦に勝利したゲームをチェック 　W杯では３試合に出場し、グループリーグでは２試合でスタメンに名を連ね、スペイン戦では盟友である三笘薫からのパスをゴールに押し込み、劇的勝利の立役者となった。

　そして、１部昇格を目指している所属クラブでも評価は高まり続けており、独メディア『BILD』でも、田中の現状を伝える特集記事を配信、久々となった試合でのプレーや、田中本人が語った今後への抱負なども掲載されている。

　同メディアは「日本代表のスター選手、アオ・タナカはフォルトゥナに移籍して以来、本物のシューティングスターに成長した」と評しており、「W杯でドイツをノックアウトした。今、彼は次の目標を達成しようとしている」と記している。

　その上で「FCマクデブルク戦では中盤の戦術家として多くの攻撃の起点となり、輝きを放った」として、前節でのプレーを称えており、加えて「早ければ金曜日、ライバルのパーダーボルンとのゲームでも、その調子を確かめることができるだろう。（警告の累積で欠場の）ゴールスコアラーの代わりも彼に託すことになる」と次戦への見込みを示した。

　また、前節の試合後、田中が「このチームで１部に行きたい」と語ったとしており、同メディアも「中盤のモーターはまだ2025年までの契約を残しており、夏からは退団条項によりフォルトゥナを去ることができる。しかし、タナカはデュッセルドルフの街に馴染んでいる」とクラブでの大きな戦力であると指摘。

　さらに「攻撃的なスキルでは、日本人選手はまだ改善の余地がある。今季はここまで１ゴール・１アシストにとどまっている。今後、改善できれば、昇格レースで非常に重要なファクターになるだろう」として、今後への期待も綴っている。

　記事では他にも、W杯について「自分を高める良い経験の場だった」と振り返ったことも紹介している。大舞台で確かな結果を残し、昇格という目標に向かい歩みを進めている現在、その眼差しには確かな青写真が見えているはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
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