海外サッカー

「自身の力を示した」南野拓実、6試合ぶりの先発機会で奔走。仏メディアが高評価を下した「プレッシングとリカバー」

THE DIGEST編集部

2023.02.07

自身で目に見える結果は残せなかったが、懸命なプレッシングで奔走した南野。その献身的なパフォーマンスには賛辞が寄せられた。(C)Getty Images

 2月5日に行なわれたリーグアン第22節で、モナコは2-0でクレルモンを撃破。リーグ再開後の無敗(5勝2分け)を維持した。

 敵地での一戦で先手を取ったモナコは、開始3分でFKからギジェルモ・マリパンのヘッド弾で先制。さらに10分後にも、アレクサンドル・ゴロビンの左からのクロスをブレール・エムボロが頭で合わせて追加点を奪った。この時、自陣でのボールカットから敵陣深くまでドリブルで進んでゴロビンにボールを繋ぎ、得点を演出したのが、南野拓実だった。

 カタール・ワールドカップ以降はオセール戦(16節)を最後にリーグでのプレーがなかった日本代表FWは、実に6試合ぶりの出場となり、トップ下として試合開始の笛を聞くと、精力的な動きにより攻守両面で懸命にプレー。前述のゴールへの貢献のほか、ペナルティーエリア左側に侵入して強烈なシュートを放つなど、幾つか印象的なプレーを見せた。

 フィリップ・クレマン監督は、久々のプレーとなった背番号18について、「タキとエリオット(・マタゾ)が良いプレーをしてくれたことは非常に嬉しいし、とても嬉しい。これは我々にとっての強みだ。ここ数週間プレーしていない選手でも、肉体的にも精神的にも対応できることが証明された」と語り、次のように続けた。
 
「今日はエリセ(ベン・セギル)が(怪我で)欠場したが、タキは準備ができていて、良いプレーを見せた。私は全選手の練習を見ている。しかし残念ながら、ピッチには11のポジションしかなく、(練習で調子が良くても)全ての選手にスタメンの座を与えることは不可能だ」

 なかなかピッチに立つことができない、厳しい状況に置かれながらも、与えられたチャンスで指揮官を満足させるパフォーマンスを発揮した南野。クラブはSNSで、「タキのリカバー、ゴロ(ゴロビン)のドリブル、ブレールのフィニッシュ」と2点目を伝え、それぞれの貢献ぶりを強調している。

 また、リーグアンの公式サイトも彼に注目し、「リバプールから到来して以来、公国で落ち着くのに苦労しているが、2023年に入って初めてスタメン復帰を果たした後、ここで好印象を与えるチャンスを掴んだ」としたうえで、「エムボロのすぐ近くでプレーしたミナミノは、自身の役割を完遂してチームの2点目をお膳立てし、(85分に)ベンチに退く前まで全力で走り続けた。プレーを終えた彼の膝にはアイシングがなされていた」とポジティブに評した。
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現地メディアの採点も軒並み高評価