海外サッカー

「ずっとレギュラーだったかのよう」セルティックの中盤を操った初先発の岩田智輝に称賛!「最優秀選手」に選定する現地メディアも

THE DIGEST編集部

2023.04.04

初スタメンでファンの印象に残るプレーを見せた岩田。(C) Getty Images

 現地時間4月2日に行なわれたスコットランド・プレミアシップ第30節で、セルティックは2-0でロス・カウンティを下し、10連勝(公式戦15連勝)を飾った。

【動画】岩田智輝も躍動したロスカウンティ戦!
 首位と11位という大きな力の差がある者同士の対決ということで、セルティックはアウェーマッチながら序盤から主導権を握り、前半終了間際には相手のハンドで得たPKをジョッタが決めて先制。その後もチャンスは創りながらこれを活かせずにいたが、後半アディショナルタイムの5分、アレクサンドロ・ベルナベイが鋭いミドルをゴール左隅上に突き刺した。
 
 この試合、前線ではCFに古橋亨梧、左ウイングに前田大然が並んだが、ともに積極的なプレーで幾度もチャンスメイクやフィニッシュに絡んだものの、決定機を活かせず、ともに75分でベンチに退いている。一方、今冬に横浜F・マリノスからレンタルで加入した岩田智輝が中盤で試合を作り、好パスを多く配球するなど、存在感を存分に発揮してフル出場を果たした。

 自身のSNSではチームの勝利を「+3(勝点3)」を綴って喜んだ背番号24について、アンジェ・ポステコグルー監督は「トモキはずば抜けて優れた存在だと思っていたし、実際に頼もしく、おそらくは抜きん出た選手のひとりだった。彼は技術面で本当に優れていた。そして、加入2か月目で初めて90分間プレーしたが、最後まで積極的だった。彼を起用したことを非常に喜んでいる。彼は我々が求める存在であり、今後、我々を大いに助けてくれるだろう」と称賛し、今後のさらなる活躍にも期待を寄せている。

 クラブの公式サイトは、「キョウゴのスピードと前線での動きは、常にロス・カウンティの守備陣に試練を与えた」と古橋のプレーを伝える中で、「岩田と巧みなコンビネーションを形成し、フープスで最初の先発出場を飾ったMFからのスルーパスでチャンスを迎えた」と、2022年のJリーグ最優秀選手についてもポジティブに言及した。

 現地メディアの報道を見ると、英国公共放送『BBC』は「負傷した旗手怜央に代わって起用された岩田がプレーをコントロールした」と報じ、「初のスタメン入りにもかかわらず、ずっとレギュラーだったかのように自信を持ってパスを配球し続けた」として、この試合の「最優秀選手」にも選定。視聴者による採点では、チーム5番目となる「6.55」が与えられている。

 また同メディアは、「岩田は今後より強い相手に直面するだろうが、セルティックのボスにとって、チームの中盤には他にも才能に溢れたクオリティーの高い選択肢があることを、このMFは示した」と、旗手らにプレミアリーグ移籍の可能性が報じられていることを意識し、岩田が次の主力選手としての力を有していることを強調した。
 
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最初の先発試合で印象に強く残るプレーを見せた